テスラはまず昨年最初の量産モデル、Tesla Roadsterを発表した。価格は1,000万円近くする高額なツーシータースメ[ツカーだ。現在では月間100台ほど出荷しており、注文から納入までの期間は3ヶ月。通常の車でも車種によっては数ヶ月待つこともあることから考えると、3ヶ月はそう悪く無い。完全なる受注生産を行っている為、そんなに数はさばけないが、”見せ球”であるこのファーストモデルとしては上々の滑り出しである。
Lotus社のEliseをベースにしていると思われるデザインは相当カッコ良く、刺激的だ。1,000万円は他に買えるBMWやベンツ等の高級車種から考えると、確かに割高ではあるが、まだ手に入りにくいこの電気自動車を逸早く手に入れられるという喜びを買うようなものである。さすがに電気自動車らしく、エンジン音が無く極めて静か。驚くのはその加速。0-60MPHまでの到達時間は3.9秒というから、フェラーリ並みの速さだ。最高速度は125MPH (約210km)。
Tesla Roadsterが積んでいる電池は、通常パソコンが使用している18650型と呼ばれるリチウムイオン電池だ。6831個の18650型電池をパック化して搭載している。車重1,125kgのうち、1/3以上に当たる450kgを電池が占めているが、重量増加を相殺する為、アルミのモノコックシャシーとカーボン繊維強化プラスチックボディーを採用することで、車体の軽量化を図っている。
来年2011年には”Model S”という、待望の量産型セダンの発売を計画している。驚くことにこちらは価格をRoadsterの半額となる500万円に抑える予定。5人乗りのセダンで、しかもデザイン性も高く、この価格では充分に既存のBMW 3シリーズ、ベンツのCシリーズを脅かす存在になることは間違い無い。このModel Sでテスラも本格的な勝負に出る。
ハイブリッド車では無く、完全な電気自動車(EV)に特化して開発し、まずは技術開発力を示しながらも高額な車両価格を許容出来るスメ[ツカーから販売することで注目を集め、実際の収益は来年からのModel Sで本格展開しようとするテスラの事業戦略は実に巧みだ。今後、アメリカ自動車業界、そしてアメリカ経済の復活を象徴する存在として注目されるテスラの動向から、当分目が離せそうにない。
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