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ねぶたとは、あの青森のねぶた祭りのことだ。僕はねぶたについてごく一般的な浅い知識しか無いが、動機が不純ながらも(笑)まず、この北村麻子さんの可愛らしさにすっかり魅了された。34歳で結婚していて、既に子供もいるらしい。話し方がとてもソフトで、癒される女性だ。
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ねぶた師として、北村さんは唯一の女性ということでこれまで話題になってきたらしいが、彼女の父親、六代目ねぶた名人の北村隆に従事し、これまで修行をしてきたというから凄い。
彼女は可愛いだけでは無く、今では実力も兼ね備えた素晴らしいねぶた師なのだ。
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ねぶた師はこれまで完全に男性Onlyの世界で、女性には無理だと思われてきたし、かなり体力、精神力的にキツイ世界かもしれない。ただ、真剣にねぶた師になりたいと思う女性も、これまであまりいなかったと言うのもあるかもしれないが、なりたいと少し思っても、やはり男性の世界と言うことで入り込む勇気がなかった女性も過去にいたかもしれない。しかし、北村麻子さんは、すぐ近くで父親の姿や、父親のねぶた作品の世界観に魅了され、ねぶた師を真剣に志そうとしたのがまず大きな決断だったと思う。
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女性と言うだけで注目を浴びてしまうだろうし、中には彼女を歓迎しないねぶた師も最初はきっといたことだろうと思う("神聖なねぶたの世界を汚すな"的な)。初めてのチャレンジには常に反対、リジェクトは付きものである。
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しかし、彼女は実力でその固定観念を跳ね除けたのだろう。2012年にデビューして、作品『琢鹿(たくろく)の戦い』がいきなり優秀制作者賞を受賞し、華々しいデビューを飾ったのだ。その後も毎年受賞するような素晴らしいねぶたを制作し続け、そしてなんと今年2017年は、『紅葉狩』でねぶた最高の名誉となる、最優秀制作者賞を早くも受賞したのだ。もはや誰もその実力を軽視する人はいないだろう。やはり、女性ならではの繊細さや独特な柔らかいセンスをさりげなくねぶたアートの世界に持ち込んだと言う要素もあるかもしれない。
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北村麻子さんにより、ねぶたの世界観がまた更に広がり、僕のようなねぶたにあまり詳しく無い人も興味を持つようになることだろう。