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ジョージ・クルーニーの名演技! 映画『ファミリー・ツリー』

米国出張からの帰国の途、JALの機内で、
映画『ファミリー・ツリー』を鑑賞した。



ゴールデングローブ賞では作品賞を受賞。
アカデミー賞では残念ながら受賞は逃したものの、
ジョージ・クルーニーはこの映画でアカデミー主演男優賞に
ノミネートされた。前評判が高かったこともあり、
早くこの映画を見たいと思っていたが、
今回機内で観ることが出来てラッキーであった。



ハワイオアフ島の有力者一族の末裔であるマット・キング一家は
不動産法の関係で受け継いだ土地を売却しようと考えていた。
そんな矢先、妻がモーターボートの事故で昏睡状態になり、
これがきっかけで妻に恋人がいたことを知ってしまう。



このあらすじを聞いただけでも興味をそそられるが、
この映画、ジョージ・クルーニーが実にリアル感たっぷりの
駄目な父親役を演じているのが面白い。
妻が昏睡状態になって、もう助からない状態であることを知らされるが、
それまで仕事一筋で、全て妻任せであった17歳と10歳の2人の
娘たちの面唐ゥることになり、悲しみに暮れながらも娘たちとどう
接して良いかわからず戸惑うマット。



そこに追い打ちをかけるように、妻に恋人がいたことが発覚する。
この大きな転機を通じて、マットが自分を取り戻し、
娘たちとも向き合おうとする等身大の父親像にとても共感出来た。
そして、自分や家族にとって大切なものとは何かを見つけていく
再生プロセスが見事に描かれている。

ハワイのオアフ島、カウアイ島の素晴らしい景色と環境の中で
展開することもあるが、全体的に、とても静かに、
そして穏やかに物語が進行するのも絶妙なタッチだ。



そして、長女エリザベス役のパトリシャ・ヘイスティがとても可愛く、
いい演技を見せている。長女のアホなボーイフレンド、シドも、
なかなか良い箸休めになっていて、このあたりのキャラクター
設定も抜群であった。



映画は家族の絆の再生と、新たな門出を象徴する、
とてもほのぼのしたシーンで終わるが、
リアルな物語と爽やかな余韻がとても心に響く、
静かな感動を覚える、良い映画であった。
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