最近、Miniに関するハードカバーの洋書を入手した。2002年にアメリカで出版された本だが、Miniの魅力がとてもキレイに纏められた本だ。カラー写真や、New Mini誕生のエピソードなども盛り込まれており、Miniファンには必見の1冊である。
僕は2008年から2012年まで、Mini Cooper S Clubmanというモデルに乗っていた。1994年にBMWによってRoverが買収され、それ以降2001年にNew Miniとして完全に生まれ変わったMiniだったが、BMWのエンジンを積み、往年のMiniファンに加えて新たなプレミアムコンパクトカーを求めていた人々の心を鷲掴みしたのが新生Miniだった。
僕もNew Miniの登場以来、ずっと気になっていた一人だった。そしてBMW X5に乗っていたアメリカ駐在から2007年に帰国し、翌年の2008年、ついに発売されたばかりのMiniニューモデル、“Mini Cooper S Clubman”を購入した。日本では小さめの車が欲しいと思っていたし、しかも出来ればBMWのエンジンで、少しプレミアム感のある小型車にしたいと考えていたので、選択肢は自ずとMini Cooperになっていったのだ。その中でもClubmanは通常のミニよりは少し長めの5人乗り仕様で、ハッチバックではなく、観音開き型のリアドアは過去のモデルの華麗なるリバイバルで、斬新な試みであった。僕のデザイン心が大いに刺激されたモデルだ。購入したクリーム色のボディカラーとブラウンレザーの上質な内装で、スポーツモデルの“Sライン”のClubmanは家族全員凄く気に入っていたのだが、結局乗っていたのは4年間。その後Audi A4 All Road Quattroに買い替えてしまったのだが、思い出深い4年間であった。
今でもMiniは気になる存在。Z3の購入を考えた時、Mini Cooperのカブリオレもいいかもと思ったくらい、このプレミアムコンパクトなサイズ感と、センスのいいオシャレなインテリア、BMWのエンジンという最高の組み合わさったMiniは、車業界の中でも唯一無二の存在だと思う。
今回入手したMiniの本は、Clubmanが登場するかなり前に出版されたもので、New Miniの初期モデルしか載っていないが、とても懐かしく、当時の息吹が感じられる本であった。また僕はRover時代のクラシックなMini Cooperも好きで、モデルカーなどを持っているのだが、旧式のClassic MiniとNew Miniの両方が取り上げられているという意味でもこの本はとても貴重で素晴らしい本であった。