blue deco design lab

懐かしのレコード観賞が復活!

僕が子供の頃、音楽を聴く手段はレコードだった。LPレコードとシングルレコード(ドーナツ盤とも呼ばれていた)をレコード店で買っては、家でせっせと聴いていた。今では音楽教室となっている青葉台商店街の山野楽器は80年代当時レコードショップで、ここで良くお小遣いでレコードを買っていたものである。

そして、SONYからウォークマンが発売されてからは、レコードの曲をカセットテープに録音して、外に持ち出して音楽を聴いていた良き時代である。当時はカセット、アンプ、チューナーなどのオーディオデッキをバラで買って自分のコンポを作り上げていたし、スピーカーにも凝ったりして、Dolby Soundで録音出来るカセットデッキや、ちょっと高めのメタルテープなどを良く買っていたのも懐かしい。その後レコードはコンパクトディスク(CD)の登場により置き換えられていったが、いつの日かレコードを買わなくなってしまった。

しかし、父は昔からクラシックや、ビートルズなどのレコードをたくさん持っていた為、晩年にもレコードプレイヤーを購入して、実家で良くクラシックのアルバムを聴いていたらしい。ちょうどレコードプレイヤーが再評価され始めて、安いレコードプレイヤーなどもまた簡単にネットで手に入るようになったのが10年前くらいだっただろうか。父は2022年に亡くなってしまい、残されたレコードプレイヤーは思い出の品・形見の一つとなったが、埃を被ったままなのもしまっておくだけでは悲しいので、僕も改めてレコードがいつでも聴ける状態にしたいと思い立ったのだ。よって、前回紹介したY Roomのプチリフォームの際、“レコードコーナー“を設けることを決めていた。

父が使っていた小さなコンポとスピーカーにレコードプレイヤーを繋いでいるが、このコンポはCDとカセットテープも聴ける便利なコンポである。スピーカーも安いものなので、音のクオリティはそう素晴らしいものではないが、それでもレコードならではの深みのある音を見事に伝えてくれる。

僕も小学生・中学生当時に持っていたレコードを今でも大切に保管しているが、40年ぶりくらいにまた物置から引っ張り出し、いつでも聴けるようローボードの棚に収納することに。当時から大好きだった松田聖子のアルバムや、マイケル・ジャクソン、デュラン・デュラン、プリンス、マドンナ、ビリー・ジョエル、ワム!などの洋楽アルバムなど、どれも懐かしい。また、ブルース・リー映画や、スターウォーズシリーズのサントラ、『あしたのジョー』、『1000年女王』、『宇宙戦艦ヤマト』アニメのサントラなど大切に保存されている。

松田聖子の『チェリーブラッサム』や『瞳はダイヤモンド』、中森明菜の『セカンドラブ』、近藤真彦の『スニーカーぶる~す』、海援隊の『贈る言葉』、八神純子、ザ・ぼんちなど、多くのシングルはどれも懐かしい。

今では音楽をApple Music, Line Music, Spotifyなどスマホで好きな曲だけを好きな時に聴けるという便利な時代になったが、昔はレコード1枚に込めた“重み”がもっとあったような気がする。レコードでは曲を飛ばしながら聴くのは今ほど簡単ではなく、その意味で1枚のアルバム作品として、全曲じっくりと楽しむ時代でもあった。そして子供の頃は、今みたいに頻繁に音楽をダウンロード出来なかったので、レコードを買うという重みや有難さがあり、アルバム1枚1枚をより大切に聴いていたように思う。レコードのジャケットや、中に封入されていた歌詞カードなどを見ながらワクワクして聴いていたのを思い出す。保存されているレコードを眺めていると、買った当時の自分の熱量みたいなものを思い出させてくれる。

久々に自分にとってのレコードプレイヤーが完全復活したのと同時に、父とのかけがえのない思い出や、レコード自体の良さをまた再認識することが出来た。これからもこの新たなY Roomで、レコード観賞を存分に楽しみたい。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「音楽」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事