西暦1999年に聖飢魔Ⅱが解散した後も、
魔人倶楽部は存続していた。
聖飢魔Ⅱの実体がなくなっても、
心の拠り所が残っているようで嬉しかった。
しかし、2005年3月をもって、
規模が縮小されることが発表された。
これを機に、おそらく最後になるであろう、
信者の集ひが催されることになった。
その時のスケジュールの都合で、
デーモン閣下とルーク元参謀のみによって、
であったが、全国各地で信者たちが集った。
2月某日、私も渋谷O-Eastに参拝した。
懐かしく、あたたかい、
リラックスした空気に包まれた。
ここが、自分の居場所だと感じた。
楽しい時間もあっという間に過ぎ、
最後に握手会が行われた。
一列に並んでステージに上がって行き、
閣下、ルークさん、の順で握手をした。
目線が同じだ、と思った。
その時の私は、不思議なくらい、
緊張していなかった。
これまでのように、
壁でごまかしている訳じゃなかった。
自分の目を見るまっすぐな目を、
まっすぐに見つめ返すことが出来た。
そして、初めて「お疲れ様」以外の、
たわいない言葉を交わし、
ステージを後にした。
これが、本当の卒業式だ、と思った。
今思えば、この時、私の心は決まっていた。
私は魔人倶楽部の継続手続をしなかった。
私はこの決断を後悔していない。
その年の秋に行われた、期間限定再集結ミサの、
チケット争奪戦に惨敗した時を除いては。
魔人倶楽部は存続していた。
聖飢魔Ⅱの実体がなくなっても、
心の拠り所が残っているようで嬉しかった。
しかし、2005年3月をもって、
規模が縮小されることが発表された。
これを機に、おそらく最後になるであろう、
信者の集ひが催されることになった。
その時のスケジュールの都合で、
デーモン閣下とルーク元参謀のみによって、
であったが、全国各地で信者たちが集った。
2月某日、私も渋谷O-Eastに参拝した。
懐かしく、あたたかい、
リラックスした空気に包まれた。
ここが、自分の居場所だと感じた。
楽しい時間もあっという間に過ぎ、
最後に握手会が行われた。
一列に並んでステージに上がって行き、
閣下、ルークさん、の順で握手をした。
目線が同じだ、と思った。
その時の私は、不思議なくらい、
緊張していなかった。
これまでのように、
壁でごまかしている訳じゃなかった。
自分の目を見るまっすぐな目を、
まっすぐに見つめ返すことが出来た。
そして、初めて「お疲れ様」以外の、
たわいない言葉を交わし、
ステージを後にした。
これが、本当の卒業式だ、と思った。
今思えば、この時、私の心は決まっていた。
私は魔人倶楽部の継続手続をしなかった。
私はこの決断を後悔していない。
その年の秋に行われた、期間限定再集結ミサの、
チケット争奪戦に惨敗した時を除いては。