虹のある星

おバカに真剣、じゅんめんの自由帳

気を利かしたつもりが…

2009-04-03 01:04:32 | じゅんゾーン
聖飢魔Ⅱ信者倶楽部(ファンクラブのようなもの)
『魔人倶楽部』では、
ほぼ毎年一回、「信者の集ひ」という、
会員限定のイベントがあった。
稀に会員でなくとも参加できることもあったが…。
アコースティック小ミサとトークコーナー、
というパターンが一番多かったと思う。
そして、最後の締めをした後に、
御魔の手直触の儀(おまのてじきしょくのぎ)
というものがあった。
これは、いわゆる、握手会のようなもの。
しかし、会員限定とはいえ、
その数は大黒ミサ(コンサートのようなもの)
と変わりなかったりする。
時間の問題もあるので、
握手する時は会話してはいけない、
「お疲れ様でした。」と挨拶のみ、
決して足を止めてはいけない、
というルールがあった。
特に人数の多い東京会場では、
野球でホームランを打ったバッターが、
ベンチに帰って来た時にするように、
構成員の皆様が差し出した手の上に、
ポンポンとタッチするだけだった。
後に、東京でも、
普通に握手できるようになったのだが……。
滅多にない、悪魔様と直に触れ合える機会。
構成員の皆様は、私にとって教祖様。
崇拝の対象であった。
私はいつも彼らを見上げていた。
彼らはいつも、しっかりと手を握り、
まっすぐに私の目を見てくれた。
しかし、私には現実感が伴っていなかった。
それが本当に起こっていることだと、
完全には信じられなかった。
私は自分で自分の周りに、
透明な壁を作っていたのだ。

ある時、あれだけの人数と握手するのだから、
さぞ、御魔の手が痺れることだろう。
…と思った私は、
直触の儀の前に、ヒヤロンで手を冷やした。
握手した瞬間の、一瞬、目を見開いた、
構成員の皆様の御尊顔が、今でも忘れられませぬ。
ええ、もちろん、
教祖様を気遣っての行為でございます、はい。
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