1月31日(日曜日) World Discoverer 号(全長約87m、重さ3153トン)いざ南極へ!! 第21話
WEATHER - Blue Sky WIND-calm air air-16c temp -61F STATE OF SEA - smmoth
5時乗船。 12時出発。特大のウイスキーを手にしているのでクルーたちは皆笑っている。
一番は南極の氷で飲むことだ。
が、俺は東京の写真家林田さん宅で経験済み。音は「パチパチパチ」小刻みにはじける。
船の一番上がBOAT DECK 二番目がODYSSEY DECK 三番目がVOYAGER DECK そして、船底がDISCOVERER DECK 私と鈴木さんはチリでチケットを買ってVOYAAGER DECK 日本から来たカメラマンの榎本さんは船底で、305号室。彼は我々より高いチケットを買ったのにと航海中ずっとぼやいていたが我々に言われてもはっきり言って「知ったこっちゃない!!」みんな自分で希望してチケットをかったのだから。
BOAT DECKはプール、サンデッキ、ラウンジ、バー(2つ)、サロン、ダンスフロア、ショップ等々がある。
映画やショーも確かこのフロアだった。
食事はその下のODYSSEY DECK。ここに全員が集まる。しかしスイートルームの人たちは知らない。
我々のフロアにはHOSPITALがある。
因みに、一番上がOBSERVATION DECK その下が、BRIDGE DECK,そして、BOAT DECKと続く。
この船は南極が夏の間だけここを往復するが、その後は世界を旅するのだ。
乗船後、さっそくスケジュールや船内のことの確認があった。
資料は乗船前に渡されており、それを見ながらの説明となる。当然英語なのでところどころ必要なところを二人に説明した。
夕食は19:45 21:30リラックスタイム。この旅の説明をするレクチャールームで映画(クッロコダイルダンディ)がある。23:00からメインサロンでlate night snacks タイム。
24:00 ケープホーンに向けて出港。
2月1日(月曜日) Cape Horn blue sky SE bft 2 air-10c temp - 50F(10 ℃)slight(少し波)
上陸 朝8時30分~10時30分 帰船
沖合からゾディアックボート(zodiac boat)に乗り換えて上陸。勿論全員救命胴衣を着けているし上陸するときは必ず手と手でなく、お互いの腕をつかんで支え合うのだ。もし、滑っても最後には手と手がある。これの練習は何回かさせられた。
さて、ROCKY BEACHへ上陸すると、目の前に木の階段。滑るのでラバーブーツを履いた方がいいとの説明。かなりの段を踏みしめて頂上へ。ここに教会と測候所がある。
こんな所までペンギンが登って来ている。あの歩き方でよくぞここまで、だ。
ペンギン恐るべし、半端ねぇ!!
レクチューではマゼランペンギンの他オーストラリアのツグミや雀の生息地だそうだ。
ここから望むホーン岬そしてその先がドレイク海峡、とにかく圧巻と云えよう。
矢印の付いた立札があり、そこには、どこどこまで何キロメートルとか書いてあったがどこがかいてあったか、有名な都市だったが忘れた。
帰りに、石段の途中でクルーがワインを手に、一人一人に「ウエルカム」と云いながら渡している。
中々おしゃれなふるまい酒だ。実に心地よい。確かホットワインだったような気がするがもしかしたらホットワインは別の場所だったかも知れない。
船に戻り、帰船早々ホットブイオンがふるまわれた。11時 サウナ。12:30ランチ
昼食後スーパーボール観戦。レッドスキン(42)VSデンバー(10)
15:00 写真撮影についてのレクチャー 16:00~16:30 tea & coffee time at rido lounge
16:30 南極点への道のりについてのレクチャー
18:45 船長招待のウエルカムドリンク
7時30分 夕食。これは何人かが船長招待で彼を囲んでの夕食だ。我々日本人から一人と云われて鈴木さんに行ってもらった。ネクタイとシャツを探す(借りる)のに大わらわだった。彼には理解できない英語に反応しないように、とか飲み物をすすらないようにとか、音を立てないようにとか、いろいろ注意をして送り出した。何故ならサンチアゴからずっと一緒にいたのだから、彼のマナーはわかっていた。
23:00 メインサロンで軽食が出た。
2月2日(火曜日) ドレイク海峡通過(Drake Passage) overcast SWxS bft air-4c temp-39F(4℃)
名前の通り海賊ドレイクの荒っぽい洗礼を受ける。
本日のスケジュールはまず、7:00~7:30 早めのコーヒータイム 7:30~9:00 朝食
9:30 ペンギンについてのレクチャー。10:30 ラウンジでホットブイオン
11:00 Irying Johnson船長解説のドキュメンタリービデオ”Around the Hone”(1929)鑑賞
11:45~12:15 ケープホーンの解説 12:30 ランチ
15:00 レクチャー 南極の政治と条約について 16:00~16:30 ティ&コーヒータイム
17:00~18:00 帰りのチケットや座席の確認。私と鈴木さんは関係ない。
18:30~19:00 説明の続き。19:30夕食 21:30 また、クロコダイルダンディの映画
23:00 軽食タイム
あまりの揺れに、鈴木、榎本両氏も船酔い。とにかく食べなくちゃと朝食も昼食も取ったが、食べてすぐ船室でぐったり。夕食時は少し気分が良くなった。
2月3日(水曜日) blue sky wind-nw bft 5 air-1c temp-34F(1℃) slight
本日のschedule; 7:00~7:30 early morning coffee 7:30~9:00 朝食
朝食後、9:30「何故南極に氷があるのか?」のレクチャー。10:30~11:00 hot bouillon time
12:00~13:00 昼食
Paulet Island 上陸前のレクチャーを受ける。特にペンギンたちのコロニアルに足を踏み入れるわけだから注意が必要だ。13:00 昼食後いつものボートで上陸。
ちなみに「ゾディアックボート」は軍が使用する頑丈なボートなので安心だ。
16:00~16:30 tea & coffee time 19:30 夕食
夕食を済ませてから、アルゼンチン基地 Hope Bayへ上陸。ここは南極の半島だが特に何もなし。
半島を観てアルゼンチン基地に行ったというだけだ。
23:00 船はTrinity Islandに向けて出港 23:00いつもの軽食タイム
2月4日(木曜日)King George Islandへ(Bellinghausen/Marsh) 7:00 到着予定。
今日のスケジュールは;
7:00~7:30 朝のお茶タイム 7:00~9:00朝食 9:00 打ち合わせ
Weather-overcast wind-w bft 2 Air-6c Temp-43F(6℃) State of sea-smooth
ここにはチリ基地(Teniente Rodolfo Marsh Chile –Est,1980 )とロシア基地(Bellingshausen Russia-Est 1968)がある。ロシア基地に行ってはいけないと言われていたが、チリ基地から歩いている途中向こうから手を振っている人たちがいる。こっちへ来いと云っているのだ。向かっているとクルーたちが「行くな!行くな!」と身振り手振りで叫んでいる。せっかくなので、殺されはしないだろうと無視して向かった。見ると俺を含めて2.3人だけになった。
ものすごい歓迎で、いろいろ案内してくれたし写真も自由に撮っていいと云ってくれた。いい思い出だ。
11:30には船に戻り、King George Ilandを離れてPoint Thomasへ
12:30 ランチ。 15:00 レクチャー「南極における人間の存在」
16:00 Point Thomasに到着。16:00~16:30 Tea & coffee time
16:30 Arctowski(Polish-est.1977) 午後はポーランド基地へ。
ここも笑顔で大歓迎。たくさんのお菓子とお茶が用意されていたが誰も手を付けない。アチコチでいくらだろうと心配している。俺は大した料金じゃないだろうと、お菓子とお茶をいただいた。すごく喜んでくれて帰り際お菓子を渡してくれたがそれは断った。彼らの貴重な品々だろうから。勿論お代はタダだった。彼らはききっと人恋しいのだろう。 18:30 帰船。 19:30 夕食。
21:30 映画観賞。 Cannery Row ニックノルティ、デボラ・ウインガー
23:00 いつもの軽食タイム。
2月5日(金曜日) Weather-overcast Wind-var bft2 Air-3c Temp-37F(3℃) smooth
6:30~7:00 いつものコーヒータイム。 7:00~8:30 朝食。
8:00 Mikkelson Harbour on Trinity Island の到着予定 8:30 ゾディアックボートでTrinity Island
10:30 帰船。 10:30 いつものHot Bouillon time. 11:00 Cuverville Island へ 11:30 Briefing
12:30 昼食。 15:00 Lecture “Gentle Giants” なんのことだったか覚えていない。
16:00~16:30 Tea & Coffee time 16:00 Arrive Cuvervlle Island
16:30 Zodiacs で Cuveryille Islandへ。18:30 帰船。 19:30 Dinner
21:30映画 Top Gun を観た。23:00 Late night snacks
2月6日(土曜日)Weather-overcast wind-w bft 2 air-3c temp-37F State of sea -smooth
6:30~7:00 morning coffee 7:00~8:30 Breakfast 8:00 Arrival Paradise Bay
8:30 本日は南極大陸を二度目に歩く日で「遠征日」と銘打っている。
この地の小屋にはアルゼンチンまで3500キロと書いてあった。
このLemaire Channel はJacob Lemaireにちなんで命名され、Willem Schouterと共に
1616年1月にケープホーンを発見したということだ。
11:00 Hot Bouillon time. 12:00 Lunch
ランチを食べながら、Neumayyer Channel に入りPort Lockroyへ。
16:00 Tea & Coffee time
19:00 The Pool DeckでExecutive Chefとスタッフによるバーベキュー
21:30 Crew Show 23:00 Late night Snacks
2月7日(日曜日)weather-overcast wind-nw bft2 Air-3c Temp-37F smooth
7:00~7:30 Early morning coffee 7:30~9:00 Breakfast
9:00 Deception Island 到着予定。
ここは、アルゼンチン、チリ、英国と重複する3つのステーションサイト。
1967年に噴火し、69年と70年に強制された国々が避難した。チリはいまだに地震活動を監視している。
9:30 Telefon Bay に上陸し、1970年の噴火の結果できたクレタ―まで歩く。
11:00 帰船。
11:30 特別なランチと云うことで、シェフたちが作った作品の写真撮影が行われた。
12:30 場所を変えて、Buffet Lunch
13:30 南極で温泉体験。 めちゃくちゃ熱い湯が沸き出ている所に入るが、隣はめちゃくちゃ冷たい
水が取り巻いているので、ず~と手でかき回していないと肩まで浸かることが出来ない。
だから、ほんの少ししか「温泉」を体験できない。勿論、海水パンツ一丁で入った。
上がると、すぐスタッフがバスタオルとバスローブをかけてくれたので以外に寒くはない。
15:00 帰船。船はNelson Islandに向けて出発。
16:00 Tea & coffee time
17:00 Lecture 南極のGeology(地質学)について。
18:15今夜のスケジュールについての報告会
19:00 今夜の夕食は珍しくイタリアン。 20:00 Nelson Island 到着
20:30 ゾディアックボートでNelson Island 22:00帰船
22:30 Drake Passageを抜けて北へ
23:00 いつものLate night Snacks
2月8日(月曜日)Weather-cloudy Wind-SW bft6 Air-5c Temp-41F Rough
昨夜からのドレイク海峡通過で船は大揺れ。船酔いだ。
7:00 early morning coffee time. 7:30~9:00 Breakfast.
9:30 海鳥についてのレクチャー
10:30~11:00 ナチュラリストによる”Quirks ‘n’ Quarks”
11:00 Hot Bouillon is served in the Lido Lounge
11:30 Killer Whales(シャチ)についてのレクチャー
12:30 Lunch Buffet in the LIDO 13:30~14:30 Nap time(昼寝)
15:00 レクチャー 「南極探査の歴史」
16:00~16:30 Tea & Coffee time in the lido luunge
17:00~18:00 video Documentary
19:30 夕食。 21:30 映画「The Hoosiers」ジーン・ハックマン主演を観る
23:00 Late night snacks
*鈴木・榎本両氏の船酔いのために食事がままならずクルーメスに行っておかゆを作る
(榎本さんが梅干しを持っていたので二人は喜んでくれた)。
クルーたちが船酔いにはスープがいいと作ってくれようとしたが、我々日本人にはおかゆがいいと云って場所を借りて
作ったのだった。
私は何故大して船酔いにならなかったのかと云うと行のドレイク海峡でひどい船酔いになったと知り合った女性に話したら、彼女が三半規管に貼る「パッチ」という船酔いに効く物をくれたからだ。
彼女は元アメリカ海軍経験者だったが、もしかしたら船酔いになるのではと彼女が用意して来た物だったが、いらなくなったとくれたのだ。
彼女の連れの一人はMITSUKOさんという日系人で、二人とも私よりかなり上の世代だったが(60歳は越えていたと推測する)日系人でUSC(南カリフォルニア大学)出身だといっていたので当時としては大変なことだったと想像できる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます