さよならteacup

ツール103年目の汚点

 薬物疑惑が取り沙汰されていた今年のツール・ド・フランス優勝者のフロイド・ランディスだが、サンプルAに続きサンプルBの検査結果が出た。

 結果はサンプルAと同様。つまりは陽性。

 これによってツール・ド・フランス史上初の優勝者によるドーピングが確定したというわけだ(これには諸説が色々とあるだろうが実質的に判定を受けたのは始めて)

 今後ランディスはアメリカ自転車連盟のヒアリングにて弁明を求める事が出来るらしい。これが認められない場合はCAS(スポーツ仲裁裁判所)に申し立てをすることができるとか。

 しかし所属チームのフォナック・ヒアリングシステムは今後どんな反論をランディスがしようが一切関知しないという声明を発表している。ツール・ド・フランス主催者のASOも「優勝剥奪の権利はUCIに委ねるが、ランディスをツール優勝者と見なさない」との見解を示している。

 一切の弁明が認められない場合は2年間の出場停止と復帰後2年間のプロチーム所属は出来ない。ランディスの年齢を考えると出場停止後の復帰は難しい。そのまま引退と考えるのが妥当だろう。しかし当のランディスがコメントを発表

 「禁止薬物は今まで一度たりとも摂取したことはない。もちろんテストステロンも摂取はしていない。僕は一番強かったからツールで優勝した。

僕はこうした弾劾と戦っていく。今までトレーニングやレースに注いできた精力を、今度はこの戦いに注ぎ込むつもりだ。

僕の目標は、自分の汚名を晴らすこと。そしてこれまでハードワークによって勝ち取ってきたものを再び取り戻すこと。」
(masciclismoより引用)

 このランディスの言葉に偽りがないことを期待したい。
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