メンバーはオレの他にYJとヒロの3人。いつもはYJ夫妻とヒロとは別々に山へ行っていたのだが、初の合同山行。残念ながらYJの嫁は仕事の都合で参加できず、男だけの山行となった。
夜中に静岡を出発して4:00前には黒菱駐車場に到着。ここで少し仮眠とる。
4:45 出発
すでに陽が出てきてヘッドランプは必要なし。この時間はまだリフトが動いてないのでは法池山荘までは歩いていく。
5:20 八方池山荘到着
まずはウォーミングアップということでここまで身体を温めながら順調に登ってくる。トイレも済ませて先を急ごうかというところで緊急事態発生!!なんとヒロの靴のソールが剥がれかかってきているじゃないの!!スタートして30分余り……まさかここで最大の靴トラブル。とりあえず手持ちのテーピングで固定して歩きながら様子を見ることにしたが、ヒロの気持ちの落ち込みようは尋常じゃない。
5:40八方池山荘出発
6:15 八方ケルン
6:30 八方池到着
この八方池まではそれほど時間がかからないため登山客以外に普通の観光客も多く訪れるとか。最大の魅力は池に映り込む景色で、白馬連峰をバックにした景色はパンフレットなどにもたびたび登場するほどだ。
ただいつでもその景色を望めるというわけではなく、天気がよくてガスも風もない時にしか綺麗な景色を見る事が出来ない。幸運にもこの日は全ての条件を満たし、これ以上ないという逆さ白馬連峰を目にする事が出来た。本当にオレはラッキーボーイだよ。
6:43 八方池出発
7:37 丸山ケルン到着
ここで先ほどテーピングを施したヒロの靴がまためくれてきたので再度処置を施す。この時点で「オレは唐松までだな……」と弱気の発言。たしかに靴のトラブルは凹むよなぁ。
ちなみにここまでもう1人の同行者であるYJは寝不足のためか口数も少なく元気がない。
そんな2人とは対照的にこの日のオレは絶好調。かつてないほどの体力と気力に溢れ、やる気は十二分。溢れんばかりの気持ちを込めて、白馬連峰をバックに渾身のゲッツ!!
7:37 丸山ケルン出発
唐松岳が近くなると先行した登山客と遭遇して渋滞がちらほら。
8:27 唐松山荘到着
2年前にYJ夫妻と同行程を歩んだ際には、天候が悪く先を急ぐために唐松岳は回避したんだよね。しかし今回は天気もよく山頂を踏む事にした。この時点でYJも回復して一緒に行く事にしたが、ヒロはいまだテンションが落ちたままで山荘で待機。
唐松山荘から唐松岳山頂まではコースタイムで20分程だが、7分で踏破。ここでも気持ちを抑える事が叶わず、YJと2人でWゲッツ!!
ゲッツをしたのならもう山頂に用はないということで早々に山荘に戻る。
そしてここで今後の展開を練らなければならないわけだが、ヒロはここでリタイア宣言。ソールの壊れた靴ではこれ以上進むわけには行かないと結論を出した。もしこの先五竜に進むのなら牛首などの岩場を通過なければならない。加えて五竜岳山頂直下はさらに厳しい岩場となるためこの判断は致し方ない。
そうなるとオレとYJで五竜岳までピストンするという案が出てくるが、時間的に五竜岳のピークを踏むのは厳しく、行けるところまで行って時間で引き返すというのが現実的だ。その間ヒロは唐松山荘で待機か、先に下山して車で待機というあたりが落としどころだろうと考えていたのだが、ここでヒロから願ってもない申し出が……なんと先に下山して車を遠見尾根側に移動して待っていてくれると言うじゃないの!!
静岡まで帰る時間を考えると、遅くても16:00には出発したいところ。これから八方尾根側からの登山客が増えるので唐松~五竜~唐松のピストンではとうてい時間内には戻って来られそうもない。しかしこれが五竜からそのまま遠見尾根を下るということになれば、五竜岳のピークを踏んでも十分間に合いそうだ。
ヒロには本当に申し訳ないが、ありがたくその申し出を受ける事にした。計算では遅くても15:30にはアルプス平駅に戻って来られる。
そんなわけで、ここでヒロとは別行動。オレとYJは五竜岳へと先を急ぐことに。と、まぁ思いがけず話が長くなったので続きは次回って話(´∀`)
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