ソフィアへ向かう。
バス・ターミナルで聞くと、ソフィア行きバスは午後1時30分までない、という。
しかたなく駅に行って、コーヒーを片手に窓口をはなれかけたおばさんに
「ソフィアまで」と、聞いてみた。
おお、と短く嘆声を発して窓口に戻った彼女は、紙に「0822」と書いてみせた。今は「0825」、8時25分である。
今度は私が、おお! と驚いた。
「no problem」と彼女はコーヒーをひとくち飲んだ。
「smoking, or no smoking?」
バス・ターミナルで聞くと、ソフィア行きバスは午後1時30分までない、という。
しかたなく駅に行って、コーヒーを片手に窓口をはなれかけたおばさんに
「ソフィアまで」と、聞いてみた。
おお、と短く嘆声を発して窓口に戻った彼女は、紙に「0822」と書いてみせた。今は「0825」、8時25分である。
今度は私が、おお! と驚いた。
「no problem」と彼女はコーヒーをひとくち飲んだ。
「smoking, or no smoking?」
バスに乗ってカザンラクへと向かう。
キリル文字はまるで暗号のようだが、暗号を解読するのは私の趣味のひとつである。その手がかりは、たとえば地名を読むことから得られる(写真とはまったく関係のない話ですみません)。
キリル文字はまるで暗号のようだが、暗号を解読するのは私の趣味のひとつである。その手がかりは、たとえば地名を読むことから得られる(写真とはまったく関係のない話ですみません)。
ブカレストから南へ。ドナウ川を渡るとそこはブルガリア、ルセの街である。
ドナウ川は黒海へと注ぐあたりで湿地帯になるため、船では直接出られない。そこでルセから黒海へと鉄道が引かれ、人も貨物もここルセで鉄道に乗り換える時代がつづいた。
そういうわけで、19世紀から20世紀はじめにかけてルセは交易都市として繁栄し、さまざまな民族が住むコスモポリタン・シティであった。エリアス・カネッティもここで育った。
ドナウ川は黒海へと注ぐあたりで湿地帯になるため、船では直接出られない。そこでルセから黒海へと鉄道が引かれ、人も貨物もここルセで鉄道に乗り換える時代がつづいた。
そういうわけで、19世紀から20世紀はじめにかけてルセは交易都市として繁栄し、さまざまな民族が住むコスモポリタン・シティであった。エリアス・カネッティもここで育った。