(私達の歩み 第4話)
そう、私達が神経質だったからなのか・・。
この頃から、
興奮はさらに多くなり、反比例するように、
他のWANとの接点が、さらに少なくなりました。
人間としか遊べない・・・・。
この頃から私たち自身も
大きな「誤り」と「不安」を感じ始めていたんです。
もう一歩が踏み出せないまま、
日々の作業的な「散歩」「公園遊び」「室内遊び」の繰り返し・・・、
犬同士のスキンシップ、社会意識の形成がないままで・・・・。
そして
初めての発作があったと思われる8月18日、
ボルド1才1ヶ月。
岐阜の大学にいる長男が夏休みで数日戻ってくることになり、
夕方、怪しい空模様の中、東京駅に迎えに行きました。
幸い夕立も雷が少し鳴った程度で、
みんなで夕食を済ませた頃には、雨もすっかり止んでいました。
家に戻り、
長男とボルドの感動の初対面・・・・、
でも・・・、
何だかゲージが臭い・・・。
こんな臭い、あまりしたこと無いのに・・?
ゲージは全然濡れていないし、排泄の後も無い。
でも、そー言えば掃除していなかったかな・・・?、
夏で少し部屋も暑かったからでしょう。
私は気楽に考えていたんです。
だってボルドは、いつものように嬉しそうに、お帰りのポーズ。
ボルドはお兄ちゃん猫が気に入り、ベッタリ甘えんぼになっていました。
お兄ちゃん猫は犬は少し苦手だったようですが、
ボルドの優しさで1週間もすると
プロレスもどきにジャレあっていました。
そんな楽しい日々も、夏休みが終り、岐阜に帰る日が来ました。
ボルドもすこぶる元気で、
岐阜日帰りの旅にお供することに。
普段も1日中、車で移動しても大丈夫だったボルド。
でも、
今朝は家を出て暫くすると、吠え始めました。
途中のSAでも興奮が治まりません。
今までに人に吠えることは無かったのに・・。
「こんなこと初めてだね」とパパ猫と話していました。
富士山を過ぎる頃には疲れたのか、
おとなしく普段のボルちゃんに。
帰りはボルドも別れを惜しみつつ、
車中もおとなしく良い子でした。
そして、
忘れもしない9月5日、
猫娘が学校から帰宅して1人でいた夕方、
ボルドが私達の前で初めてけいれん発作を起こしました。
突然、
ゲージの中で泡を吹き、
バタバタと体を痙攣させ、硬直し失禁して、
少しして、
興奮して吠え始め、興奮は治まらず
1時間後、私達が帰宅した時も、まだ興奮している様子でした。
猫娘はショックで涙が止りません。
緊急事態であったことが理解できているのに、
何をして良いかもわからず、
ボルドが死んでしまう、そう感じたようです。
ともかく、急ぎ動物病院へ、
「てんかん」かも知れないとの説明。
私は「何それ?」って感じ。
「痙攣がまた起きるようなら、夜中でも良いから、すぐ電話して」と
この病院、そんなに大きくない病院かもしれないのですが、
若い先生が5人位いるので、夜間対応してくれます。
この時の先生から、ノートに記録を取るようにアドバイスされました。