東急東横線、渋谷から3つ目に祐天寺という駅がある。駅前にはにぎやかな商店街はあるが、すぐに住宅街が広がる静かな古くからの町である。
その駅から1、2分のところ、巨大な木がある庭を見つけた。ちょうどこの地域は夏祭りの最中で、ついふらっとその庭に入ってみた。そこは広い庭を持った学校のようだった。そばにいた祭り半纏を着た人に
「ここはなんですか?あの木は・・」
「ここは幼稚園であの木は樹齢150年のクスノキです」
園庭の半分くらいが樹冠の陰になってしまうほどの大きさである。
もともとは2本の木だったらしいがそれがくっつき今は1本の木のように見える。
そのクスノキの根元には滑り台が作られ、きっとターザンごっこでもするのだろう、ロープが何本かぶら下がっていた。
白髪頭の園長が昔の話しをしてくれた。
こんな都会にこんな施設があるなんて・・・。