最後の米作りが終わった。
この茂木町山内へ来たのは四半世紀も前のことだった。
雑木林を借り、プライベートなキャンプ場を作った。
その後、山桜の木にツリーハウスを作りテレビ番組を作ったり、ラジオのライブ中継をしたり、雑誌にも発表した。
翌年から米作りを始めた。小さな7畝の田んぼ1枚からのスタートだった。徐々に田んぼを増やし3反3畝、約1000坪の広さになった。多いときには1300キロ以上の米を収穫し、地域の特産物と一緒に販売をした。
ほとんどもうけの出ない経営だった。三反の田んぼでほとんど出ない利益にびっくりした。農家はどうやって暮らしていくのだろうと日本の農業を心配した。
しかし、お金はかかるものの安心でおいしい米が食べられた。
その米作りを今回で終了した。
なぜ?
うーん、体力の限界かな?
昨日、今年の米の発送をし終わったとき肩の荷が下りたと思った。
1年が終わったと言うことからか、買ってくれる皆に対してか、田んぼのオーナーに対してか、日本の農業に対してか、なぜかわからないが、責任がなくなった、肩の荷が下りた。
今回、1年分の購入をしていただいた方へのお米の発送は7月まで続きますが、基本的にはもう農作業はしないことにしました。
腰の治療をしてくれていたドクターS氏に感謝しつつ、腰がよくなることを期待します。
ちょっと寂しい思いもします。
今まで『T.K.O.もてぎ』(Tanbo Keeping Operations MOTEGI)に協力していただいた皆さんに感謝します。
ありがとうございました。
なお今後は若い世代の人が継承してくれることになっていますが、現在のような形でのお米の販売は未定です。
紙袋1袋(玄米30キロ)での販売になるかもしれません。
TKOもてぎ代表 中川祐二(O'Kashira,ユーさん)