
![]() | M&Hマツシマ LRL700 Lビームヨウ・ICウインカーリレー LRL700 |
クリエーター情報なし | |
M&Hマツシマ(エム&エイチ マツシマ) |
長所……振動や衝撃に強く、LED電球が故障した際に白熱球の混用が可能
短所……作動音がせず、ウィンカーやハザードの誤操作や切り忘れに気づきにくい


LEDウィンカー用に用いる電子式ウィンカーリレーです。
通常のソレノイドを用いたリレーの場合、一般的な電球とLED電球の動作電圧の差によって点滅速度が速くなります。
添水―竹筒の鹿威を例に挙げればわかりやすいと思いますが、水の流れる量がそのままで竹筒だけが細くなれば、水を排出するまでの間隔が短くなります。それと似た様な感じで、動作電圧が下がると点滅速度が速くなります。
ウィンカーは電球が切れるとそちら側だけ点滅速度が速くなりますが、これを鹿威に喩えると、本来は二方向に分岐していた水流が一方だけ堰き止められ、その 結果もう一方の流量が二倍になることで動作間隔が早くなっているのです。発光に必要な規定電圧に達するまでの時間が短くなるのですね。
ちなみにウィンカーが切れた場合はウィンカーの点滅速度だけが早くなります。
しかしLED電球を実装した場合、動作電圧が極端に低下するためにハザードランプまで点滅速度が速くなります。こないだはじめて知りましたよ、ええほんとに。
これを防ぐにはLED電球と合わせた消費電力の和が必要な数字になる様に抵抗を入れて消費電力を調整するか、もしくは本製品の様な電子式リレーに換装する必要があります。
本製品はIC、つまり集積回路による電子制御式リレーで、消費電力にかかわらず点滅速度を毎分八十回に調整するものです。
私の場合は消費電力の抑制が主な目的だったので、抵抗ではなくリレーの装着を選びました。
ウィンカーリレーをはずした後のメインハーネスに直接取り付けることは出来ないので変換ハーネスを作成、リレー自体は非常にコンパクトなうえ取りつけ手段が両面テープに限定されていたため、車体後部に移設しました。
接点を持たないため振動に強く、破損しにくいリレーです。また、動作電圧にかかわらず一定の間隔で電圧を出力するため、白熱電球とLEDバルブの混用も可能です。その半面、ICリレーは接点を持たないためカチカチという動作音が聞こえなくなります。
なお、リレー交換ではなく抵抗を入れるほうは各配線に並列の抵抗を噛み込ませるもので、消費電力の和が通常の白熱電球と同じになる様にレジスターを入れるのですが、地味に手間もかかるし配線の加工が原因で保障修理を拒否られる可能性もあるので正直お勧めしかねます。
自分で配線を判断出来るのと、変換ハーネスの自作等に慣れている方であれば、さほど難しい作業ではありません。美観的にも消費電力的にもLED化は悪い選 択肢ではないので、興味のある方はお手に取ってみてはいかがでしょう。業者に頼んで結果だけを得るのもいいけど、自分でやって成功すると気分いいですよ。
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