大家族・長期村の日々奮闘記

ぶなの森自然学校の,子ども長期自然体験村の日々のできごと報告です。

2016年度春キャンプ~アドベンチャー5日目~

2017-03-30 22:29:56 | 2016春のキャンプ

雪の降る中野外で一晩を越し、朝ごはんをいただいたところまでは細切れブログでお伝えしてきました。
まずは野外でアップできなかった写真の中から数枚をピックアップ。

            

さて、ご飯を食べた後はみんなで撤収作業。
掘った穴は埋める・ゴミは拾う・なるべく元通りの状況に、 が自然の場所を使わせてもらって活動する際の鉄則です。

   

野外泊地から少し下がったところには、
ニセコ湯本温泉の源泉噴出場<大湯沼>へぶらり旅。
顔に塗ればお肌つるつる?のドロを落ちないよう必死にかき集めるみんな。
野外泊地へ着いたときから気がつく子は気がついていたアノ匂いの正体がみんなにもわかったようです。
思わずゆで卵が食べたくなるような、硫黄臭でした。 

 

少しばかり源泉を楽しんだあとは、いよいよお待ちかね、
特に一晩を野外で過ごした後は格別の温泉です。
今回入るのはつい先程みた源泉から直接お湯を引いている
「雪秩父」へ。
計算もがんばって、残ったお小遣いで飲み物やお菓子も買い、しばしまったり。

 

1時間程のドライブの末、ぶな森へ帰還! 

さぁ、お待ちかねのお待ちかね、
2食ぶりのキッチンまりこでのご飯です。

 

みんなの話しも弾む弾む。

3分間トークは山小屋で働くこんちゃんによる、冬の山で起こりやすい、凍傷についてでした。
今回はみんな元気に戻ってこれましたが、いろんなところに潜んでいる危険。
それを、自分たちでも少しずつ見破れるようになりながら、上手に遊ぶ練習をする場を提供していければと思います。

 

さて、ご飯を食べたらお出かけにはつきものの一仕事、お片付けです。

まずは自分達の荷物を片づけ、団体装備も手分けして片づけます。

高学年男子組が大変な焦げ付いた鍋洗いをしてくれ、他のみんなも雪に濡れた毛布を干したり、濡れた廊下を拭いたり、
と2時間程で無事に終了。 

    

午後は選べる選択活動で、

1.たつみとおでかけ
2.こんちゃんと弓矢遊び
3.くまとのんびり
の3つに別れて過ごしました。 

 

1.たつみとおでかけチーム

黒松内を流れる朱太川に放流されるサケの稚魚を見に地域内のサケの孵化場見学に行き、
隣町寿都町の漁港脇にある道の駅、島牧のゴミ収集所に、日本海でお宝探し、と
短時間ながらぶな森近辺の今の旬を発見してきました。 

    

2.こんちゃんと弓矢遊び
では、体育館で弓矢を手が痛くなるほど引いていました。

  

3.くまちゃんとのんびりチームはみんなの部屋でカードゲームをしたり、 リクエストの曲をギターの音に合わせて歌ったり、体育館を覗きに行ったり。

それぞれの時間を過ごしたあとは、ぶな森で食べる最後の夜ご飯です。

   

この後、みんな疲れてるかな、と思いきや、
夜のかくれんぼ、通称「夜かく」やる?の一声に、ハイタッチを交わして喜ぶみんな。
初めての子は「真っ暗の中で」ということに怖そうにしていましたが、
全員で遊ぶことに。怖い子は大人と一緒に隠れながら、白熱した暗闇の中での探す・隠れるの攻防を繰り広げました。
(真っ暗だった為、写真がありません…!)

そしていよいよ最後のイベント、スタッフの家へお泊り!
男子はたつみの家へ、女子はくま・りーはん・ちこの住む家へ、それぞれお泊りです。
ジュースで乾杯をし、カードゲームをしたり、まったり過ごしたり。 

    

明日の朝は各家での朝仕事をこなしてから学校にて朝ごはんです。

野外泊明けの一日でしたが、
みんな疲れながらも活動中はエネルギー満々!
いよいよ明日はアドベンチャーコースも終わりをむかえます。
このメンバーで共に過ごす時間、最後まで元気に楽しみます!

(ちこ) 


4日目、おやすみなさい。

2017-03-29 20:33:56 | 2016春のキャンプ
たき火を囲みながらクイズの出しあいや、子ども3分間トークをしながら過ごしました。
今は寝袋の中、テントや自分たちでつくった雪の砦の中で、夜空を見ながらおやすみなさい。

無事に一晩こせるでしょうか…!



なぜわざわざ冬に野外泊をするのか、
それもテントではなく雪で寝床をつくるのか。

確かに実生活に直接役にたつことではないかもしれませんが、
外で寝るため、寒さを凌ぐために、考え工夫を凝らす。

そういった便利で楽しいだけではないこと、
今あるもので今できることで『どうにかする』体験も大切にしていきたいと思います。

私たちの暖をおすそわけ。

明日は今いるところの近くにある、天然の温泉の池を見にいきます。
帰って片付けをした後は、昨日のアンケート結果をもとに考えた選択プログラムを実施予定です!

それでは、明日も楽しみにおやすみなさい!


くま

焚き火でを囲んで。

2017-03-29 19:07:36 | 2016春のキャンプ

焚き火で暖をとりながら団らん中。
上を見上げれば満天の星。

日中は快晴で暖かかったですが、
陽が落ちてからはぐっと気温がさがり寒いです。

服を1枚2枚追加で重ね着したり、
濡れた靴下や手袋を交換したり、
寝袋を二重にしたり。
面倒くさいけど自分が快適に過ごせるように、いつもとちがう工夫をする必要があります。

どうやったら寒さに対抗できるか、ひとりひとりが考えます。


くま

雪の砦建設中!

2017-03-29 15:15:13 | 2016春のキャンプ

2時半ごろからスタートした寝床づくり。
雪を踏み固める係、ブロックを切り出す係、運ぶ係…うまく役割分担して壁をつくっていきます。


広さにして8畳以上あるでしょうか。
およそ1時間であっという間に雪の砦ができました!
見事な連携プレーとスピードでした。


ブロックづくりにハマった男子たちは、トイレの壁も建設してくれるそうです。

(くま)

2016年度春 アドベンチャー 野外へ向けて

2017-03-29 09:23:04 | 2016春のキャンプ

おはようございます。

わんぱくのコースの皆さんとはさようならでしたが、アドベンチャーコースはもうちょっと活動が続きます。

本日は外へお出かけ&そのままお泊りの、野外泊の日。

現在、荷物をリストに沿って準備中です
 
お互いに声を掛け合いながらチェックしています。



MJたつみ


2016年度春キャンプ~わんぱく最終日・アドベンチャー3日目~

2017-03-28 22:52:14 | 2016春のキャンプ

昨晩は遊び疲れてみんなぐっすりでした。
今朝は6時起床…が日が明るくなったと共に目が覚めたようで、はやく動きたくて布団でもぞもぞしていました。

 

今日はぶな森での朝のお仕事。

わんぱくチームはコケッツとグラッチェのお世話をしてくれました。
みんなに囲まれてVIPなグラッチェ

アドベンチャーチームは今日で折り返し地点、今日帰ってしまうわんぱくチームの荷物に混じらないように、自分の荷物をしっかり整理しました。

 

朝の3分トークはたつみが見つけた宝物たちのお話。

 

さて、今日の午前中はわんぱくとアドベンチャー分かれての活動です。

まずはアドベンチャーチーム
黒松内町の猟師さんをお招きして、野生動物や狩猟についてを教えてもらいます。

まずは入門編、実際に狩猟に使っている様々なワナを持ってきてくれました。
タヌキやアライグマを捕まえる箱ワナや、シカを捕まえるくくりワナなどなど。
仕組みがどうなっているのか興味しんしん。

そして、ノウサギのワナ!(実はコレ、打合せの時にはないものでした!)
こちらは猟師の免許を取るずーっと前、子どもの頃からやっていた方法のようです。
作り方を教えてくれるそうで、道具も準備してくれていました。

針金を曲げて小さなわっかと大きなわっかを作ったのですが、これにどうかかるのか…
答えは実際に仕掛けるときに教えてくれるそうなので、車に乗り込み仕掛ける場所へ移動。

開けた丘に到着、先ほどのウサギワナを仕掛けます。

「ウサギはシラカバの芽が好きだから、これを餌にして~」
早速へーー!という知識が。なるほど~がどんどん出てきます。

餌を仕掛けたら、みんなが作った針金も固定。

全体像はこんなかんじ

猟期ではないためこの後回収しましたが、貴重な体験をさせてもらいました。

 

ケモノを捕ったあと、処理する施設も見せてくれるとのこと。
こちらに行くのはスタッフはもちろん、ぶな森としてもはじめてです!!

倉庫の中には最初に見せてもらったワナがずらり。
その他にもでっかーーい冷凍庫や、自動撮影装置などもありました。

となりの解体施設には、ケモノを吊るすための装置があり、こちら引っかける部分が上下左右に動かせます。

表面に記載されている耐重は150kg…つかまってみたい!と大人気。
まずは一人で

子ども4人がつかまっても上へあがっていきます

大人がぶらさがっても止められない・・・!

捌くためのでっかいまな板などもありました。

ここらで猟師さんのツアーは終了。
猟師さんが培ってきた知識と経験は、どれもこれも知らないことばかりで、思わずへ~~と言ってしまうことばかりでした。
普段は中々知ることのない世界を教えていただくことができました。

一方、今日が最終日のわんぱく組は、おみやげクラフトづくり。

材料は、鹿の角!

お手本を見ながら、角の中で好きな箇所を選び、糸鋸で切ったらビーズと紐でネックレス・ブレスレットのアクセサリーやストラップに。集中力も高まっています。

     

それぞれ、自分用やお家の人用などなど、思い思いの相手に、好きなデザインのものを作っていました。

   

完成したアクセサリーを台に集め、JETTたかぎぃによる入魂の儀式を行いました。ハラディはらはら~♪

鹿の角は、普通であれば土に落ち、時とともに土に還っていくものを、私達はアクセサリーにすることでその流れを言わば断ち切っています。そうして出来たものを、大切に身につけることで鹿からパワーを受けることができるのではないでしょうか。

 

さて、無事おみやげが完成したら、いよいよ荷物の片づけ・そうじの時間です。

 

早く終わった高学年の女の子達は率先して他の子たちや他の部屋の掃除を手伝ってくれました。なんと、体育館の雑巾がけまで!

 

時間をかけて、荷物をきれいに詰め終わったみんなも、自分が寝泊まりした部屋や、使った部屋をお掃除です。

  

 

自然学校に戻り、おひるごはん。
今回お世話になった猟師さんではない方ですが、いただいたシカ肉のベーコンも登場!!
巷はジビエブーム、普段食べているお肉とは違う味覚を体験し、
わんぱくコースの子が1人、「鹿さんありがとう」と、自分なりに先程クラフトに使った角とこのお肉は鹿からいただいたものなんだ、と気がついた子もいました。 

 

 そしてむかえたわんぱくコースの閉村式。まずは3日間でしたことを振り返ると、長かったようで短かったこの3日間で、たくさんのことをしていました。

校長のJETTたかぎぃのお話の後は、終了証授与です。新年長さんから新6年生まで、全12名が3日間のコースを終了しました。

    

最後に、ぶな森の校歌(冬バージョン)歌ってわんぱくコースはここで閉村となりました。

道路事情により、岩内解散組は一足先に解散。
残ったみんなは、それぞれ出発前の一時を好きな場所で思い思いに過ごします。

  

札幌・苫小牧方面組と現地組もともに解散し、これにて
春のわんぱくコース 終了です。
わんぱくのみんなは別れを惜しみながら、と同時に久しぶりの家を楽しみにぶな森を出発し、アドベンチャーのみんなはいなくなった新しくできた友達の不在をさみしがりながらも、早速次の活動へ。 

まずは…
ぶな森の掟の一つに『子どもは大いに遊ばなければならぬ』というものがあります。
大いに遊ぶためには、時にはからだを休めることも必要。長期村では『休憩時間』もプログラムのひとつだと考えています。
明日からの野外泊に向けて、体力を回復させるためにしばしお昼寝休憩。

やはり3日間たくさん動いたので、女子部屋はすぐにぐっすり。
男子部屋は眠れなかった子もいたようですが、布団の上で静かに過ごすことも大切な時間です。

起床後は残り3日間でどんなことをやりたいか、みんなで案を出し合いました。
野外泊の時にどうすごすか、冒険の日(5日目)は何をしたいか。
明日明後日のプログラムは出てきた様々な意見を参考に組み立てます。

そして午前中にわんぱくチームがやっていた、鹿の角を使ったクラフト作りをしました。
だんだんとチームワークもできてきて、ノコギリと補助係とを交代交代でやっていました。
角の先端が人気かと思いきや、根本の部分も使ったり、紐を通すあなの開け方を工夫したりと創意工夫がなされた作品ができあがりました。

ワナを仕掛けたり、シカ肉を食べたり、鹿角を使って工作したり…今日はケモノ三昧の日です。

満杯だったキッチンも、今日の夜ご飯からは半分に。
しかしながら、さみしさを感じさせないくらいお喋りが飛び交い、賑やかな夜でした。

日中アンケートをとったときに、『温泉でゆっくりしたい』との声があったので、もともと予定していた温泉の時間よりも長めにとることに。
長湯につかり、おやつも食べてリフレッシュできたようです。
さっぱりした顔つきで帰ってきました。

いよいよ明日はドキドキの野外泊に出発。
どんな出来事が待っているのか。明日も楽しみに、おやすみなさい!

 

(くま・ちこ)