静岡県富士宮市に位置する「静岡県富士山世界遺産センター」は、富士山の歴史や自然の魅力を体感できる施設として知られています。
今回は、建築デザインと照明デザインがどのように調和し、訪れる人々に新たな体験を提供しているのか、その魅力に迫ります。
富士山を象徴する逆円錐形の建築デザイン
このセンターの最大の特徴は、逆円錐形のユニークな建物です。
設計を手掛けたのは、世界的に有名な建築家・坂茂氏です。
逆円錐形は富士山の水面に映る姿をイメージしており、見る角度によってさまざまな表情を見せるデザインとなっています。
また、外壁には地元産の杉材が格子状に使用され、自然素材の温かみが全体を包み込むような印象を与えます。
画像参照:https://mtfuji-whc.jp/equipment-outline/
これにより、建築そのものが富士山の四季折々の表情と調和し、訪れる人々に静寂と安らぎを提供します。
照明デザインが生む幻想的な空間
照明デザインは、建築の美しさをさらに引き立てています。
特に夜間、建物は柔らかな光に包まれ、幻想的な雰囲気が広がります。
外壁の格子状の隙間から漏れ出る光は、まるで星空のように輝き、訪れる人を非日常の世界へと誘います。
内部空間でも、照明は自然光を意識したデザインが取り入れられています。
昼間は大きな窓から差し込む光が、富士山の資料や展示物を優しく照らし、夜間には間接照明がリラックスした空間を演出します。
特に刻々と姿を変える富士山を絵のように切り取るピクチャーウィンドウでは、口径が小さいダウンライを散り散りにし星空を表現しているのでまるで星空を眺めながら富士山を楽しむことができます。
画像参照:https://www.japandesign.ne.jp/space/mtfuji-whc/
サステナビリティへのこだわり
この施設では、サステナビリティも重要なテーマとなっています。
地元の材料を多用するだけでなく、エネルギー効率の高いLED照明や自然光の活用により、環境負荷を最小限に抑えています。
これにより、訪れる人々はただ美しい建築を見るだけでなく、未来の環境についても思いを馳せることができます。
最後に
静岡県富士山世界遺産センターは、自然と建築、照明が絶妙に調和した空間です。
訪れるたびに新しい発見があり、四季折々の表情を楽しむことができます。
皆さんも、ぜひこの素晴らしいスポットを訪れて、富士山の魅力とデザインの融合を体感してみてはいかがでしょうか?
施設詳細
施設名:静岡県富士山世界遺産センター
住所:〒418-0067 静岡県富士宮市宮町5-12
営業時間:9:00〜17:00(最終入館16:30)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
公式HP:https://mtfuji-whc.jp/