3月末〜4月は公私ともにいろいろあって、自分では大したことないと思っていても少しずつ気力体力を削られていた模様。
だからといって家でぐずぐずしていても元気は出ないので、少し前に申し込んでいた探鳥ガイドツアーに出かけた。
場所は大好きな奥日光。
少人数(今回は5名)で日光自然博物館のベテランガイドさんが案内してくれるというぜいたく。
小田代原〜泉門池〜戦場ヶ原の北側を通って光徳牧場への入口に抜けるコースで、今まで歩いたことがないところばかり。
集合場所の赤沼駐車場から小田代原までは「低公害バス」というのに初めて乗った。車はこのバスだけが通過できる道路があるんだって。びっくり。
風は強いけどいいお天気!
ちょっと遠かったけど、スコープでよく見せてもらった。
そして上手にコサメビタキの鳴きまねをしてみんなをだましたモズ(笑)
ガイドさんからは早々に「えー、今回はおそらく予定時間には終わりません!」との宣言が。
でもこんなかわいいエナガやらコガラ・ヒガラが出てきたら進めないよねえ。
初めて見たー。普通のスズメより澄んだような鳴き声で、赤寄りの茶色。きれいないろ!
ゴジュウカラの声が聞こえてきて、「鳴き声がわりと大きいので、思ったより遠くにいることが多いです。」とガイドさんが言ったそばからすぐ近くで鳴き声が。
こりゃさすがに近いでしょ、とみんなで探したら、いたいた。
背中の青灰色もおなかの白も、本当にきれい。
疲れてるとしたらカラマツの上の方にいるカラ類を見ていたので、ちょっと首が疲れたくらいで(笑)
え、アオジって菅生沼では茂みの中に入っちゃって「チッチッ」って言ってるやつなのに。
奥日光ではアオジは夏鳥で、繁殖のために来ているので張り切ってるんだそう。
この日の一番の衝撃はアオジのさえずりだったかも。
でも出る場所や、どういう枝にとまるかを丁寧に教えてもらったので、次に来たら会えるかな。楽しみができた。
さて、またノビタキを探しましょうかね、と言ったところで、川のあたりからチラチラ姿を見せていたキレンジャク・ヒレンジャクが群れになってついてきた。
でも自分が見つけてもそれを見えてない人に説明するのって本当に難しい。
「あのなんかもじゃもじゃした草の中なんですけど…」といっても伝わるわけもなく、ちょっと飛んで移動したところをガイドさんが見つけてくれて、無事みんなで見ることができた。
最後の最後にキバシリまで出てくれて、みんな笑顔で解散。
帰りにお友達オススメの光徳牧場のアイスを買いに行き、食べながら林をながめていると、突然キツツキ系の声が。
わわ、アカゲラ…じゃない、オオアカゲラだ。
最終的にコースタイム65分のところ、お昼休憩をはさんだとはいえ5時間半以上かけて歩く丁寧さ。それだけ鳥も出てくれたということ。
たくさん笑って、たくさん鳥を見て、鳥の生活やエサになる植物や動物の話をたくさん聞いて、とてもいい一日になった。
野鳥の会の探鳥会と何が違うんだろう、と帰り道に運転しながら考えたんだけど、結局お金というかコストという結論に行き着いた私。
この日のツアー参加費は4,000円。対して野鳥の会の探鳥会は無料もしくは100円とか。
適正(であることを願ってる)な報酬をもらってガイドに臨む人と、ほぼボランティアの人。
参加する側も、ランチコース食べられるくらいのお金を出しても行きたいという人と、タダだから、という意識の人。
そりゃ差が出て当然。
最近は探鳥会で声が大きい人に出会ったり、行った先の公園で餌付けや録音した鳴き声を流す人を見てしまったり、自分だけがいい写真を撮れれば人や鳥や植物は傷つけてもいい、という行動をする人を目の当たりにしたりで、人の多いところに行くのがちょっとしんどかった。
人は変えることはできないので、しんどいと思うんだったら1人で行くとか自分がコストをかけて別の場所に行けばよく、悲観することはないという気付きがあってよかった。
●この日見た/声を聞いた鳥
- カワウ
- アオサギ
- マガモ
- ヒドリガモ
- トビ
- ノスリ
- オオジシギ(声)
- アオゲラ(声)
- アカゲラ
- オオアカゲラ
- コゲラ
- キセキレイ
- ハクセキレイ
- モズ
- キレンジャク
- ヒレンジャク
- ミソサザイ(声)
- ノビタキ
- アカハラ
- ウグイス
- コサメビタキ
- エナガ
- コガラ
- ヒガラ
- ヤマガラ
- シジュウカラ
- ゴジュウカラ
- キバシリ
- アオジ
- ニュウナイスズメ
- カケス
- ハシブトガラス