ダイソンの創業者であるジェームズ・ダイソンがデザインした世界初のサイクロン掃除機のプロトタイプがアメリカのデザイン本「Product Design」に掲載。それを見た日本のApex社の社長がぜひ自社で扱わせてほしいとジェームズに打診。
サイクロン掃除機「G-Force」が初めて発売されたのは1986年、日本でした。
販売ライセンスを供与されたApex社は、イギリスのシステム手帳FILOFAX(ファイロファックス)など主にステーショナリーを扱う商社
製造を担当したシルバー精工はタイプライターや編み機などを作っていたメーカーです。専門家が誰一人としていないチームだからこそ、一見荒唐無稽とも思えるジェームズのアイデアを受け入れることができたのかもしれません。
小さくて精巧なものを好む日本人の志向に触れた経験が生かされたのではとも思われます。その結果として、ダイソンは世界初のデジタルモーターという独自の技術を得る事が出来ました。
単1電池ほどの大きさで重さは49g、1分あたり最大11万回転できるというデジタルモーターだからできたこと。取り込んだ空気は「羽根のない扇風機」で培ったダイソン独自のエアマルチプライアー技術によって3倍に増幅され、高圧・高速の気流を生み出します。ちなみに、「Dyson Supersonicヘアドライヤー」のお目見えも日本でした。
最近ダイソン製掃除機を購入したのですが..驚いたのは
①パッケージは全て段ボールを折って切り込みに爪を差し込んだもの。
金属は一切使わずキャリー用の取っ手のみプラ製。
②スタンドの組み立て方の説明書のみ付属。
保証書はWEBで申請、説明書もWEB上で確認、必要ならDLして印刷。
ここまで徹底するメーカーも珍しい。
よく「失敗は成功の元」の言葉どうり失敗して得るものも多いのですが..
今の日本ではそれでも投資できるメーカーは少ないかもしれません。
発明家にとって最も重要なのはその独創的な発想だけではなく...決してあきらめない心なのかもしれませんね。
某自動車メーカーのように世界がEVに向かう中、「時代はそうであっても時間が必要」とテスラがバカ売れしても慌てることなく慎重に対応。
目先の利益にとらわれそこまでの決断を下せるメーカーも少ないのでは?
そうかと思えば30年も国民のために金を使わずドブに捨てるだけの現政権。
我慢強い日本国民も流石にその怒りを抑えきれない今日この頃です。
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