【人間はてんかん発作を起こす生き物】
てんかん発作はどんな人にでも起きるわけではありません。一生のうちで一度でもてんかん発作を起こすのは全人口の10%程度と推定されています。てんかんと診断された方は全人口の1%国内では120万人程度と言われています。
しかし、てんかん発作は脳内の神経細胞網に異常な電流が流れて起きる症状です。可能性としてなら、脳をもっている限りどんな人にもてんかん発作は起こりえます。
たとえば、外側から脳に強力な電気を流せば誰でもてんかん発作を起こします。また、ある種の薬を静脈内に注射すると最終的にはどんな人も痙攣し始めることがわかっています。
てんかん発作を起こす可能性という意味からは、脳をもっている限りすべての人が同じといえるのです。「人間はてんかん発作を起こす生き物である」と書いているてんかん学者がいるぐらいです。てんかん発作というのは脳を有するものの宿命だといってもいいでしょう。
【てんかんの種類】
局在関連てんかん、後頭部に突発波をもつ小児てんかん等40種類以上にも及びます。
幼少期・老年期に多く発症が見られます。
起きている時、睡眠時、混合に分類されます。
特に睡眠時の方は発症してもその記憶がありません。
場合によっては頭痛・筋肉痛などが残りますがあまり周りに迷惑をかけたという意識がないようです。
【運転免許との関連】
2002年6月の道路交通法改正により「一定の病気に係る免許の可否等の運用基準」により定められています。
てんかんのある人が運転免許を取得するためには、「運転に支障するおそれのある発作が2年間ないこと」 が条件です。薬の服用の有無は関係ありません。
なお、上記の条件のもとで、運転に支障するおそれのない発作(単純部分発作など)がある場合には1年間以上、睡眠中に限定された発作がある場合には2年間以上、経過観察し、今後、症状悪化のおそれがない場合には、取得可能です。
薬の服用に関しては不問となっており自己申告です。 個人情報が守られる現在、殆どの人は運転可能と思われますが副薬剤には眠気を誘うものがあるため注意が必要です。
ただし、大型免許と第2種免許は取得できません。また、運転を職業とする仕事はおすすめできません。
【てんかん偉人列伝】
俳優
ヒューゴ・ウィーヴィング(俳優)
ダニー・グローヴァー(俳優)
音楽家
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(作曲家)
ヴォルフガング・アマデウス・モーツアルト(作曲家)
アダム・ホロヴィッツ(ビースティ・ボーイズのMC兼ギタリスト)
リチャード・ジョブソン(ザ・スキッズのボーカル)
ニール・ヤング(シンガーソングライター)
大江光(作曲家)
沢田泰司(TAIJI)元Xのベーシスト)
イアン・カーティス(ジョイ・ディヴィジョンのボーカル)
ジョージ・ガーシュウィン(作曲家)
芸術
エドワード・リア(画家)
フィンセント・ファン・ゴッホ (画家)
黒沢明(映画監督)
スポーツ選手
ピート・アレクサンダー(元メジャーリーグ選手、300勝クラブ投手)
バディ・ベル(元メジャーリーグ選手)
トニー・ラゼリ(元メジャーリーグ選手)
フローレンス・ジョイナー(陸上選手・ソウルオリンピック金メダリスト)
作家
フィリップ・K・ディック(SF作家)
フョードル・ドストエフスキー(作家)
ビョルンスティエルネ・ビョルンソン(作家、ノルウェー国歌の作詞者)
ギュスターヴ・フローベール(作家)
ルイス・キャロル(作家)
宗教
ピウス9世(第255代ローマ教皇)
ジャンヌ・ダルク(カトリック教会の聖女)
ギュイヨン夫人(神秘主義思想家)
ジョセフ・スミス・ジュニア(末日聖徒イエス・キリスト教会の設立者)
リジューのテレーズ(カトリック教会の聖人)
パウロ(新約聖書の著者の一人)
アビラのテレサ(スペインのローマ・カトリック教会の神秘主義思想家)
ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフ(イスラム教の開祖)
エゼキエル(預言者)
スウェーデンのビルギッタ(スウェーデンの聖職者)
学者
ソクラテス(哲学者)
エマヌエル・スヴェーデンボリ(科学者・政治家・神秘主義思想家)
ブレーズ・パスカル(フランスの哲学者)
ヘーゲル(ドイツの哲学者)
セーレン・キルケゴール(デンマークの哲学者)
カール・グスタフ・ユング(精神科医・心理学者)
君主・王族
ミカエル4世(東ローマ帝国マケドニア王朝の皇帝)
イヴァン5世(ロマノフ朝第4代のモスクワ大公)
ジョン(イギリス王子)
ヴェストマンランド公エーリク(スウェーデン王子)
フェルディナント1世(オーストリア皇帝、ハンガリー王、ボヘミア王)
政治家
ガイウス・ユリウス・カエサル(軍人・政治家)
ハリエット・タブマン(奴隷解放運動家)
ナポレオン・ボナパルト(軍人・政治家)
ウラジーミル・レーニン(ソビエト連邦建国者)
その他
ダニエル・タメット(円周率暗唱のヨーロッパ記録保持者)
てんかんと言うハンディを乗り越えた人達です。
特にナポレオン・ボナパルトには頭が下がります。
ストレス・フラッシュ(主に一部のTV動画)・過労・睡眠不足急激な温度差等は発作の大きな要因です。
たいして薬もない時代に3時間睡眠とは...
古代ギリシア・ローマの時代にはすでに,〈神聖病〉と呼ばれたてんかんです。
ただし日本では口から泡を吹く∔きちがいが混ざった癲癇(てんかん)という差別的な言葉から来ています。
仏教を開眼したと言われる仏陀もてんかん持ちと言われていますが判別できる文書は残っていません。
DNAではなく生まれや育ちといった血統を重視する人が存在する現代、あえて必要以上に告知する必要は無いと思います。
薬で殆どがコントロール可能な現在、本当に信じられる人にのみ伝えるべきだと思います。
本当の事を何も言わなくても首相が務まる国にいるのですから。
【障害者?】
障害1級から3級まで規定されていますが殆どの人が日常生活に影響がないので認められる可能性は非常に少ないです。
3級が・・・かつ労働に支障があると思われるもの。となっています。
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