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「姿形の美しいよい根来ですね」と、言ってしまいそうになりますが、
これは、琉球漆の硯箱です。
蓋の楼閣山水、人物文様がなかったら、桃山~室町の「根来」で通りそうです。
黒地に朱漆が塗られた古い琉球漆を手にするのは、初めてのことです。
現存している古い琉球漆は、対中国の朝貢品か、1609年島津藩支配以降は徳川御三家等への貢物で、大名好みの唐物文様全開です。
寺院で長年使われてきたような渋い琉球硯箱の存在には不思議な気持ちになります。
(17,7×25,7センチ、高さ3,8センチ)
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