「母の入院」

珍しく実姉から電話があった。

実家の母が「今から手術をする」ってことだった。


何やら２週間前から「痛む」と言っていた腰は、
「圧迫骨折」だったらしく、大きな病院で受診したその日に
「緊急手術」となったらしい。


電話をもらって２時間の道のりを向かった病室には
無事に手術を終えて、鼻に酸素チューブを通した
弱々しい母の姿があった。


小さい母は、ますます小さく見えた。


いつも「痛い」をガマンして
「休め」というのに無理をしてしまう性分の母。


相当痛かったに違いない。


経過は良く、手術した翌日には歩いて退院となった。


母は、確実に年老いているんだと感じた日。


健康だけはと自負していた母にとって、
今の状態は痛みと共にショックだったろうに思う。



外出が好きな母、
趣味のカラオケや畑の野菜たち。　

前の生活に戻れるように、ゆっくり少しずつ。




いつもの実家、
母の姿がない夜は、とても寂しかった。