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マハロ船長の航海日誌2

金か?知恵か?汗か?

知恵を出せ。それが出来ない者は汗をかけ。それが出来ぬ者は去れ」というフレーズは土光敏夫氏(1896-1988、東芝社長・経団連会長)の言葉だそうですが、
誰かが「金がある者は金を出せ。それがなければ知恵を出せ。それが出来ない者は汗をかけ。それも出来ぬ者は去れ」と言い換えてました。

「金がある者は金を出せ。」というのは、なんだか日本人の感覚的には嫌味な言い方ですが、これは「ノブレス・オブリージュ」という考え方からするとあたりまえなことかもしれません。

ウィキペディアによると、ノブレス・オブリージュ(仏: noblesse oblige )とは、直訳すると「高貴さは(義務を)強制する」を意味し、一般的に財産、権力、社会的地位の保持には義務が伴うことを指す。
最近では、主に富裕層、有名人、権力者、高学歴者が「社会の模範となるように振る舞うべきだ」という社会的責任に関して用いられる。
その一例として、アメリカ合衆国では、セレブリティや名士が、ボランティア活動や寄付をすることは一般的なことである。などと解説されています。


「金出すか?知恵出すか?汗かくか?」は、ヨット乗りにはとても腑に落ちる話です。

・「金は出すが口は出さない。」そういうタイプのオーナーは有り難い。
もちろん、オーナー&スキッパーということであれば別ですが、純粋なオーナーということであれば、運航面はスキッパーに任せるべきです。
新米クルーだった頃、前の晩から船中泊していたら、深夜に酔っぱらったオーナーが来て、いきなり「これから出航する。」と言い出し、おまけに海図上で目的地までの距離を測るのに、緯度じゃなくて経度の目盛にデバイダーを当て始めて、一同不安になったものです。もちろん、しっかりしたスキッパーが的確なナビゲーションをして無事故で済みましたが・・・。

・「厳しくとも、経験豊富で思慮深く知恵のある」スキッパーは、尊敬に値するリーダーです。自分もそうなりたいと思うのですが・・・・なかなか難しい。

・私など汗かくだけの、貧乏ヨット乗りなんですが、最近は、肩が痛いだの膝が痛いだので、汗もかけずに熱中症になってしまう身になりつつあり、静かに去る日が段々と近づきつつあるのかもしれません、・・・・・寂しい。


そういえば、葉山あぶずり港は漁船とヨットが共存する漁港ですが、これは後に葉山マリーナを作った味の素社長が、漁港改修工事に私費で資金援助したことによることが縁となったものだそうです。まさにノブレス・オブリージュ!の好例



ただ、ヨットの世界は、オーナー>スキッパー>クルー というヒエラルキーを嫌い、シングルハンドやファミリーセーリングが主流になりました。私もその一人です。(そのあたりの功罪については今ここで語るつもりはありません。)



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コメント一覧

マハロパパ
行燈入道さん
「○○できなくなったら引退する。」というような言い方がありますが、この指標は、"ちょっとずつ自分に甘くなる"きらいがあって、あちこち痛くても、「歩けるうちはまだまだ」とか言って、最後には「息してるうちは大丈夫」とか言いそうです。・・・そういう自分が怖い!
行燈入道
>静かに去る日が段々と近づきつつあるのかもしれません。
イエイエそんな事はありません、パパさんのヨット人生は
マダマダこれからです。かく言う私もあちこち痛い処だらけ
なんですが(笑)
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