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高橋健司著『空の名前』

2020年12月09日 | 折々の読書

 
 
定年後は空を見ることが多くなりました。日本人は「幻想的な風景」を好むようですが、なにも遠くまで出かけなくても空を見上げるだけでも「絶景」が広がっています。晴れていなくても雲はいろいろな表情を見せてくれますし、一瞬たりとも同じ景色はありません。青空ならなおのこと。

空はいつでも見られますが、仕事をしているときはそんな余裕もなく、ようやく最近になって、雲が流れて行くことや夜も雲が浮かんでいることを実感できるようになりました。どんな雲であれ、心ときめくものがあるように思います。

今日は、寒いどんよりした空模様の後にわずかな間だけ青空になり、巻雲が広がりました。凍り付いた窓ガラスのような模様が見られました。そして、瞬く間に雲は姿を変えて一日が終わりました。


気がつくと、遥かな空の高みを示すような雲のラインが


形を変え、空という窓に結晶が描かれていきます


やがて、最後の光芒が射し空は光を失っていきます


このように空を眺める時に開いて参考にしている本が、『空の名前』です。詩的なタイトルが表すとおり、数多くの雲の名前や空がもたらす現象を写真と簡潔な文章で説明しています。気象現象や季節を表す言葉も集められていて、その多様さと繊細さに驚かされます。こういう本には珍しく索引があるのも良心的です。

この本も長い間書架の片隅に置いてある本です。

高橋健司(写真・文)著『空の名前』光琳社出版、1992年1月刊.

Nikon Z 6 / NIKKOR Z 24-70mm f/4 S


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