今までチェロ以外のことを書き続けていましたが、チェロを忘れていたわけではありません。それなりに練習もしていました(笑)。
頚椎症性神経根症で、やむなくチェロ教室を去ってから3か月。細々とですが継続していました。時間的には1時間から1時間半程度ですが、バネ指と闘いながらできる範囲のことをしています。
教材はドッツァー第1巻です。またしても、なのですが私の技術では致し方ありません。ほぼ、永遠に関わることになりそうです(笑)。1、2、6番をとっかえひっかえ弾いていますが、特に6番は難しいので、チェロ教室で改めてご指導いただく予定でした。
私が使用しているのが音友版(『ドッツァウァー/チェロ教本』)と聞いて先生は「すぐにペーター版を買ってください」と言われたのです。内心、同じドッツァーなら変わらないではないかと思っていたのですが、ネットで購入して見比べてみると大違いでした。
ドッツァー第1巻、第6曲冒頭部分(ペーター版)
譜例のとおり、オリジナルは、冒頭にSp.(弓先)とV(アップボウ)の指示があります。ところが、音友版ではそれがなくスタッカート記号もなく、逆にダウンボウの指示があるのです。しかし、最後のページの「弾き方について」をよく読めば、最初は弓中で練習し、慣れてからアップボウ開始でスタッカートで弾くようにすることが分かります。うーん、奥が深い…
しかし、仮に、最初の時に私が「弾き方」を読んでそのとおりにしていたらちゃんと弾けていたでしょうか。多分、そんな技量はなかったでしょう。その時々のやり方でよいのだと思います。では、今できるかというと、難しいなあというのが正直なところ。
ここまで来たら、何度目かの再挑戦(笑)というわけですから、この際、ドッツァーを楽しむ以外にないかなあ。∎