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弦高を変える-駒替え

2014年08月05日 | チェロ
 ようやく、夏休みが取れた今日は、各地で今年最高の暑さを記録した日になりました。そんな炎熱地獄のような中、チェロの調整に行ってきました。以前、検討していた弦高の調整です。
 久し振りにチェロ・ケースを背負って地下鉄に乗り、花の都の東京の工房にチェロを下ろしました。朝から、チェロが蒸し焼きになりそうな暑さです。ここは初めてですが、悩み多きチェロ弾きとしてはセカンドオピニオンのつもりもあります。

 さて、職人さんに弦高の件を話して、どこをどうするか打ち合わせをしました。弦高を少し下げて弾きやすくし、できれば、音質も改善したいと伝えます。ボーイング時のひっかかりやふわっとした音をまとまりのある音にしたい等々長々と説明。欲張りなお客に見えたことだろうと思います(笑)。

 結論として、ナットや指板の調整は大変なので、予定どおり駒のみを調整してみることに。それも、駒を別のものに変えることにしました。他の弦、特にAとGが干渉しないようにするのも狙います。ただし、指板と駒との上部のカーブの微妙な違いは後日検討に譲ることにして、新しい駒で出来る限り調整して、結果をみることになりました。

     ■ ■ ■

 チェロを預けて、昼食、コーヒーショップ、書店、古書店、アウトドアショップと、この街ならではの自由時間を楽しむことおよそ2時間半。出来上がったチェロにはどっしり感のある駒が着いていました。フランスのオーベールの駒だそうです(タイトル写真)。チェロにはこのブランドが一般的だということを私はここで初めて知りました。

 そして、試奏してびっくり。音が締まっている!いきなり所期の目標達成か?!弦高は、駒寄りで2ミリ程度下げたということでしたが、左手には全く問題ないようでした。弦の干渉もないように思いました。思わず笑みがこぼれます。

 
上が今回のオーベール、下がテラー(7月7日の記事と同じ写真)。アングルが微妙に異なるので違いがあまり分らず、すみません。

 帰宅後、エチュードやバッハを引っ張り出して弾いて見ましたが、やはり、引っかかりにくくなっていると感じました。音質はそのままですが、しっかりした音になっています。弦の選択など、今までの苦労は何だったのだろうと思いました。これなら何でも弾けそうです。(個人の感想です(笑))
 フランス製の楽器にフランス製のブリッジ(製造地同じ)がよかったのでしょうか。これなら、暑い夏も難なくやり過ごせるような気がします(笑)。


お役御免の元の駒。予備用にとっておきます。

(今日の写真は、すべてニコンD7100、AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G)


3 コメント

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調整 (isis)
2014-08-11 23:47:45
せろふえさん、こんばんは。

お蔭さまで、今回はうまくいきました。「弦高について」ではコメントありがとうございました。

指板の断面のカーブと駒の上部のカーブとの微妙な調整、魂柱、テルピース、エンドピンなどなど、欲を言えば調整したいところはまだたくさんありますが、まずは、一つひとつ時間をかけて納得しながら実行していくことにしました。一度に全部は職人さんにも無理ですし、私も訳が分らなくなってしまいそうですし(笑)。

自分でよく考え、自分の目と耳で納得することが大事なのだと改めて考えた今回の調整でした。
それから、出来る限り早めに調整してみること。そして、信頼のおける師匠に恵まれるといいな、と思いました。
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僕も弦を交換しないと (せろふえ)
2014-08-11 09:26:13
isisさん、調整がうまくいってよかったですね。
 僕も弦を交換しないといけません。
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写真の差替え、です (isis)
2014-08-07 16:11:09
ブリッジの比較写真を差し替えました。
同じアングルにしたつもりですが、なかなか同じにはならないものですね。。。
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