かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

ニワシドリ

2015年01月29日 | 好きなもの



仏語会話教室は、今年度使用した教科書が一通り終了したので、先週と今週はテーマを決めての自由会話の時間となった。

今週のテーマは「何の動物になりたい?」


どちらかというと輪廻転生説を信じていないほうなので、生まれ変わったら・・・なんてことは考えたことがない。
しかも、人間以外の動物だなんて!

でも、「1日体験」くらいならいいかな・・・

犬や猫、家畜など、人間世界とは関わらない動物のほうがいい・・・

水の中には住みたくないな・・・

「食べて寝る」だけの生活じゃなくて、何かお仕事があったほうがいい・・・


などと、1週間ずっと考えていた。

やはり、空は飛んでみたいと思う。
なので、鳥類がよい。

渡り鳥は体力に自信がないのでパス。

そこにとどまり、「食っちゃ寝」だけじゃない鳥・・・

伝書鳩ならお仕事を持っているが、人間と関わる。


そこで、以前、テレビで見たことのある「ニワシドリ」がいいと思った。
「庭師ドリ」、別名「アズマヤドリ(東屋ドリ)」「コヤツクリ(小屋作り)」などとも呼ばれる鳥で、オーストラリアやパプアニューギニアなどに生息している。

ニワシドリのオスはなんと、庭付きの東屋を作る。
庭は花や葉、貝殻、骨、時には人間界のものを使って美しくデコレーションしてある。
ニワシドリにも何種類かいて、庭のデコレーションは1色で統一する種もいれば、何種類かを使う種もあるが、それはそれは芸術的である。

これは巣ではない。
あくまでもメスと交尾するための愛の舞台装置。
そして彼らは舞台芸術家であるだけでなく、色々な物まね鳴き声でもってメスを誘うアクターでもあるのだ。

ニワシドリのオスは子育てには参加しないのだそうだ。
メスは気に入ったオスと交尾したあと、自分で巣を作って卵を産み、メスだけで子育てをするという。

子育てが男女共同参加ではないところがひっかかるが、丹念に作り上げられた素晴らしい愛の舞台と演出を見たら、それでもまあいいかと思う。


では、オスとメスのどちらになりたいか?

芸術家でありたいと思うから、オスでもよし。

色々見てまわって、自分好みの芸術家を見出す楽しみのあるメスもまたよし(笑)










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