人生最後の食事

週一回通っている仏語会話教室では、隔週で自由会話をしている。

会話のテーマは順番に各人が考えて提案する。

今週のテーマは、「もし、この世の終わりがきたら、そのとき何を食べたいですか？」

食べることが大好きなアンさんからの出題だ。


そんなこと考えたくなーい!!
この世が終わるなんて～!!

つい、マジに反応してしまった。


「あらぁ、気軽に考えればいいのよ～(笑)質問もしやすいでしょう」とアンさん。


この世の終わりが来るってときに、ものがノドを通るわけがない。

ある雑誌の特集に、人生最後の日に聴きたいアルバムは何か？というテーマで、音楽畑の著名人たちが語っているのをみたことがある。

面白い企画だと思ったが、自分の葬送曲は何がいいかって聞かれているみたいだ。


この世の終わりより、自分がこの世にサヨナラする日のほうが現実的ではあるけれど、とにかく、そんなことを考えると気持ちが滅入りそうなので、いつでもどこででも、美味しく感じるものは何か？と考えてみることにした。


そうしたら、やっぱりアタシは、焼きたてのパンか、母や祖母が握ってくれたおにぎりがいい。


ちなみに仏人教師のギョームは、本気が冗談かわからないけれど、「コアラやキリンなど、食べたことのない動物」なのだと。

おにぎりと答えた人がもう一人いて、狩猟民族と農耕民族の違いが浮き彫りになった(笑)


色々と話したおかげで、祖母がよく作ってくれたのが、焼きおにぎりに味噌をまぶしたものだったことを思い出した。


祖母は味噌好きだったのかもしれない。
味噌と砂糖で味付けした炒りタマゴもよく作ってくれた。
これがまた、暖かご飯によく合うんだな～


で、先日の落語でお土産にもらってきたお味噌で、蜂蜜味噌を作ってみた。
なんのことはない、味噌と蜂蜜を練り合わせただけ。
辛めの味噌だったので、かなり蜂蜜を足さねばならなかった。


炒りタマゴの味付けに使ってみる。
キュウリにつけて食べてもよし。
パンに塗ってもよし。