Step forward one step!(夢の実現へ)

新たな「夢の更新&実現」への一歩を踏み出す息子!

北のカナリアたち

2012-11-06 |  _Movies


   


 
   今になって この映画の 深淵なテーマ を 想ったりしています。


   人は 誰でも 愛されたい
   その愛は さまざまなものだけれど
   まずは 自分を愛し 
   愛する人と出逢い
   愛に満ちた感情で 生きて行きたい


   
   けれども
   案外にみな 不器用で
   愛 というものの表現をしらない・・・
   或いは 躊躇い(ためらい)を抱く

   親子であっても
   愛しているのに 裏腹に 子供を傷つけてしまうこともある

   愛は 美しさと同時に 残酷さをも持ち合わせている
   誰かを一途に 愛すれば愛するほどに
   心配 や 不安 に 心が苛まれ
   憎悪 や 嫌悪 という 感情を引き起こさせたりする


   しかし 根底にあるのは 愛
   愛したい
   愛されたい

   人は・・・弱い
   弱いからこそ 人と寄り添いたい  
   弱った人に 手を差し伸べたい
   それは!
   自分の中にある 傷ついた感情 や 弱さが
   人の心の痛みに同調するからだろう


   
   吉永小百合 さん 演じるところの主人公は
   小学校の教師 という
   いかにも倫理的な人間性を求められる既婚女性

   しかし
   人は 世間的(社会的)な 顔の背後に
   自己 というものを抱えている
   理想的な小学校の女性教師だって 
   他人には話せない深い悩みはある。。。
   この映画は その女性教師が 余命を宣告された夫の傍らで
   夫に対する非力な愛に悩み 
   その夫は 自己の病状 と その死に対して 妻の介入を拒み
   拒まれた彼女は 癒されない感情を 他の男性と共有する

   いわば 不倫  ですけれども。。。
   その妻の様子を 余命宣告をされた夫は
   彼の愛情で 黙認する。。。。

   しかも!
   妻が寄り添った(不倫)相手は、傷ついた自殺願望者。。。
   そんな彼が、 自分と夫が睦まじく買い物をする姿を見て
   絶望した様子を悟り・・・、
   いたたまれなくなって 
   深夜に 自転車を走らせる主人公(吉永小百合)

   そこに
   もしかしたら この映画の真髄が あったかも知れない。。。

   矢も盾もたまらず という言葉そのままの心理を
   あの 静かな 吉永小百合さんが演じたことに
                                                  意味があったのかも。。。


   愛 と 憎悪
   生 と 死
   理性 と 本姓


   人それぞれぞれに有するそれらの矛盾に対して
   真摯に向き合って
   いかに 自己を 許して 自分を愛することができるか

   
   そのことは、
   20年前の小学校の教え子が殺人を犯してしまった・・・
   その背後には  があって
   過ちを犯してしまった彼に対して吉永小百合さんが

     みんな あなたを好きだから
     また 逢えるからね


   と 呼びかけることによって
   さらに
   人のこころの泡沫(うたかた)さ を象徴し
   愛 は 時には過失まで至らしめてしまうものだけれども
   愛は・・・人には不可欠なもの
   そんなことを 感じ取った 私でした。。。。




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