シャルドネに恋をして

一房の葡萄に恋をした酔っぱらいの一人言

生きながら葬られて…

2018-02-21 23:29:00 | シャルドネ

 南米コロンビア出身のノーベル賞作家ガブリエル・ガルシア・マルケスの短編小説『ブラカマン 奇跡を行商していた善人の物語』の話です。

イカサマ、ペテン師のブラカマンは、“僕”を父親から安く買取りペテン師の修行をさせようとした。でも役に立たなく、そのためブラカマンは怒り、牢に閉じ込め暴力を振う。“僕”は突然に神の啓示を受けたかのように歩けない人を歩かせ、盲目の人に光を与えて奇跡を起こした。唯一、死人を生き返すことだけはしなかった。でも”僕”は、ペテン師ブラカマンが死に彼のトランクに入れられ埋葬された時に...


 

 ☆シャルドネ姫と善人な料理たち

 

 

☆The Y Series unwooded chardonnnay 2014 / YALUMBA

 南オーストラリア・バロッサ生まれで樽に入らずに育った、素直で元気なシャルドネ姫。

 ヤルンバは1849年創業のオーストラリア最古の「家族経営ワイナリー」であり、南半球で唯一樽を自社で作っているワイナリーです。(でも、このシャルドネ姫は樽育ちではありません)

 エチケットの鳥は、オーストラリアに生息するロウバシガシという絶滅危惧種のイラストです。

 輝く黄金色で、熟した桃のような甘い香りを放ち、すっきりとした酸味が魅力のシャルドネ姫です。

 

 

☆ビンチョウマグロ&サーモンの人参ドレッシング

  市販の人参ビネガーとオリーブオイルを混ぜて作ったドレッシング。

 あっさりビンチョウマグロと脂のあるサーモンを交互にシャルドネ姫と抱き合わせる。平穏無事な休日の夕方みたいな時間が過ぎていきます。ご満悦。 

 

☆ジャガイモとアンチョビ炒め

 かために茹でたジャガイモをニンニクとアンチョビ・フィレで炒めたシンプル料理。 

 ジャガイモのほくほくとアンチョビの塩っ気が食欲をそそり、シャルドネ姫が参加すれば食欲・飲欲満開の展開。飲みすぎてしまいます。

 

 ☆カキのソテー

  これもシンプルにカキを片栗粉をまぶしてさ~っと火を通して、ヒマラヤ岩塩をミルで振りかけて出来上がり。ふっくら食感のカキの風味と天然塩。このシンプルさにアンウッディドのニュートラルなシャルドネ姫。何も邪魔するものはなくカキと姫の世界。ご満悦です。

 

 主人公“僕”は、ブラカマンを墓の中で生き返らせた。トランクの中で生き返ったブラカマンは叫ぶ、やがて息が途絶える。そして、また生き返らせる。“僕”が生きている間ずっと・・・ブラカマンに永遠の「生」を与える。

 生きるとは何か。生きるためにイカサマをして世の中を渡る男と何もできずに善人として生きる男の生と死。そして善と悪。マルケスは常に問いかける。

 

 今宵の楽曲は、1970年10月4日に27歳の若さで亡くなったジャニス・ジョップリンの♪生きながらブルースに葬られ♪。ジャニスの死の前日にバンド録音されて、あとはジャニスの歌が吹き込まるだけだった。遺作「PEARL」では、この曲だけが歌が入っていません。多分、墓石の下から彼女の歌が聴こえてくるだろう。

 

♪Janis Joplin - Buried Alive In The Blues (HQ) ♯5

 



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