Three wise men of Gotham / ゴッサム村の三賢者
Went to sea in a bowl / お椀の船で出航
And if the bowl had been stronger / お椀の船がもっと頑丈だったら
My song would have been longer / 私の歌はもっと長かったのに...
『マザー・グース』より
ゴッサム村の賢い三人がお椀の船に乗って航海に出たが、転覆したのか何かの理由で航海ができなくなり、この物語は終わってしまった。もし、船が頑丈だったら、この歌はもっと長い歌になっていたのに...というユーモアあふれる歌です。
今宵のシャルドネ姫は、オーストラリアのユーモア溢れる活き活き姫「Wine men of Gotham」。
☆シャルドネ姫の真夏の定番
夏が旬の赤いかとサザエ。そして、夏になるとしたくなるのはバーベキュー(串焼き)です。夏の定番料理でシャルドネ姫とランデヴー!
☆Wine Men Of Gotham Chardonnay 2016
ブルース・クルグストン&フィオナ・ホワイト夫妻が経営する南オーストラリアのワイナリー。2004年が初ヴィンテージ。夫妻は、最高のコストパフォーマンスを誇るワインを目標に掲げてワイン生産をしているようです。
ブルース&フィオナ夫妻がニューヨークへ行ったときに、大変街を気に入りニューヨーク・シティの愛称”ゴッサム”をひっかけて”ワイン・メン・オブ・ゴッサム”というワイン名にしました。※映画『バットマン』の舞台は”ゴッサム・シティ”です。
ワイン名になっている”ゴッサム”について3つの話が絡み合っています。
1)ワイン・メン・オブ・ゴッサム”とは・・・イギリス・ノッテンガムシャー地方にこういう逸話があります。国王がゴッサム村に道を建設しようと計画、そしてその道を国有地にすると村人に伝えました。村人たちは馬鹿者(当時、精神病は伝染病とされていた)のふりをして、土地を国に取り上げられることを免れました。実際は村人のほうが賢かったという話で、その村人たちを”ワイズ・メン・オブ・ゴッサム”=”ゴッサムの賢者”と言われています。この”ワイズ”を”ワイン”に代えたのが今宵のシャルドネ姫の名前です。
2)マザーグースの”スリー・ワイズ・メン・オブ・ゴッサム”は・・・賢いゴッサム村の3人がお椀の船で旅をするが、すぐにリタイアするユニークな歌です。結局この3人は賢者ではなく、愚か者だったようです。そして、この3人のイメージ像がワインのエチケットなっているようです。
3)ニューヨークが”ゴッサム”と呼ばれる訳・・・19世紀初頭、アメリカの作家ワシントン・アーヴィングが、マフィアがはびこり犯罪都市となったニューヨークを「愚か者の町」という意味で「ゴッサムシティ」と呼び、それがニューヨークの愛称が「ゴッサム」になったそうです。
このワインのエチケット(ラベル)のインパクトは強烈です。私のシャルドネ姫が厳つくむさくるしい3人の男の絵で描かれています。この3人がゴッサムの賢い男たちなのか?愚かな3人なのか?飲む前から楽しませてくれるユーモア溢れるシャルドネ姫です!
今宵のシャルドネ姫の魅力は、少し金色ががかった小麦色が夏色を感じさせてくれ、香りがトロピカルフルーツ、まさしく夏の香りを届けてくれます。そして柔らかな酸味にしっかりした果実味が魅力的なシャルドネ姫です!
☆赤いかのカルパッチョ
赤いかに岩塩とオリーブオイル。柔らくて甘い赤いかが口の中をねっとりさせ、そのあとシャルドネ姫が甘さを保ち、美味しさを満たしてくれました。
☆サザエのニンニク・バター
ニンニクの微塵切りとバターをサザエの口にのせオーブンへ。クツクツ20分。頭から尻尾(内臓)まで味が染込む。貝ふたをあけてゆっくり取り出す。尻尾から一口ずつ噛締めるとちょっとある苦味から順番に貝の滋養の旨みが少しずつ伝わってくる。噛めば噛むほど滲みでてくるサザエの旨み。その一口にあわせてシャルドネ姫を一口...昇天!
☆牛肉と夏野菜の串焼き
北海道産牛モモ肉にパプリカ、ズッキーニを串に刺してグリル。やわらかくて穏やかなテイストの牛モモ肉に真夏の水気あふれる野菜たちがみごとマッチング。この真夏の串焼きがシャルドネ姫を肩車して美味しさ、昇天!
「天国にはユーモアはない」と言ったのはアメリカの文豪マーク・トウェイン。彼が言うにはユーモアは悲劇の中から生まれる。つまり悲しみのない天国にはユーモアはないと言うことです。
私はユーモアの塊です!つまり悲劇の帝王かな?
今宵の歌は、恋人との別れを軽く冗談めいて歌っている曲です。悲しみを冗談に変えて歌う。ユーモアの奥底は悲しみをですが、ユーモアを言うことでポジテブな気持ちにさせます。 人生クヨクヨしてもしょうがない、ユーモアをひっさげて楽しくいきましょう(^-^)v
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♪Paul Simon - 50 ways to leave your lover