シャルドネに恋をして

一房の葡萄に恋をした酔っぱらいの一人言

思い出なんかはいくらあっても飲めません...でも...

2017-02-24 23:51:54 | シャルドネ

☆シャルドネ嬢と陽気なお供たち

 

「思い出なんかはいくらあっても飲めません」と言ったのは、名言の巨匠スウィフトらしいが...

私は思い出と一緒にシャルドネ嬢を飲んでいます。

   1969年8月15日~17日 ウッドストック・フェスティバル

   1969年 映画”イージーライダー”

   1969年7月3日 ブライアン・ジョーンズ他界

   1970年9月18日 ジミー・ヘンドリックス他界

   1970年10月4日 ジャニス・ジョップリン他界

 

自分が洋楽・洋画を観たり、聴きだしたころは1971年の中一の頃からで。そして、アメリカ文化に惹かれていきました(※ブライアン・ジョーンズはイギリス人)。書き並べた年譜は1960年代が終わり、新しい時代に変わりつつあった時期の出来事で、思い出したように今でもこの頃の映画や音楽に触れたくなります。

1969年にアメリカのスピリッツを置き去りにした歌を聴きながら、シャルドネ嬢と想い出の時間を過ごしています。

 

☆Chardonnay 2014 / NEWTON

 

今宵のシャルドネ嬢は、アメリカはカリフォルニアのナパ・ヴァレーで1977年に設立されたニュートン・ヴィンヤード・ワイナリー。現在はフランスのシャンパーニュの名門「モエ・エ・シャルドン」の傘下に入っています。 このレッド・ラベルはフレンチオーク樽7ヶ月熟成。もちろんシャルドネ100%。エチケットをみるとソノマ・カウンティ58%、ナパ・カウンティ42%と書いてある。シャルドネの収穫場所の比率のようですが、私にはこの微妙な比率の違いは全くわかりません(実は、微妙でなくてもわかりません)。

このシャルドネ嬢の魅力は、少し色が濃く、白桃の甘い香りを漂わせています。口に含むと気持ちよい酸味とゆっくりとバニラ風味がでてきます。後から果実味あふれる余韻が残り、かわいさあふれるシャルドネ嬢です。

かわいいシャルドネ嬢と懐かしい歌で楽しんでいます♪

 

☆トマト4種のカプレーゼ

トマト4種は、サラダプラム(中央) 、ミニトマト(手前)、ルビンズ・ゴールド(時計回りの黄色)、さくらんぼトマト(さくらんぼのように少し薄っすら色)。

カプレーゼにシャルドネ嬢が手をつなぐと、果実味がふわっ~とあふれ出てきます。これは口の中をウキウキにさせます。特に注目株はルビンズ・ゴールド。これはトマトというよりフルーツをかじっている感じで、超美味しいです!※画像では、バジリコペーストを添えてありますが、つけない方をおすすめします。

 

☆豚ロースのパイナップルソティー

豚ロースをパイナップル缶のシロップに1時間漬けてから塩コショウ、小麦粉をつけてソティー。焦げ目がついたらパイナップルスライスを入れ、その焦げ目がついたら豚ロースをパイナップスライスの上にのせ、シロップを入れ蓋をして2分ほど蒸して完成!※蒸すシロップは新しいもの、漬けたものは捨てます。

少し甘い豚ロースに追いかけるようにシャルドネ嬢が口の中で果実味を溢れさせてくれます。それ以上に、シャルドネ嬢が室温になじむとパイナップルテイストが現れてきて、じわりじわりと追いかけていた両者がおんぶする勢いのよいカプリングになってきました。

 

人生には、そのときそのときに大切なものが消えていったり、置き忘れたものがあります。それを思い出して楽しんでします。

コリタス君ではなく、シャルドネ嬢に恋しながら...

 

♪Hotel California / The Eagles  

     On a dark desart highway,  /  暗い砂漠のハイウエイ

     Cool wind in my hair,  /  涼しい風が髪を撫でる

     Warm smell of "Colitas"  / コリタスの甘い香りが

     Raising up through the air  /  立ち込めている

        ~

     So I called up the Captain / ボーイさ~ん

    "Please bring me my wine" / 「ワインを持ってきて」

     He said,"We haven't had that spirit here / 「ここには1969年から

     Since nineteen sixty-nine" / スピリッツ(精神・お酒)は置いてないのです」

     And still those voices are calling from for away, / 遠くから声がする

     Wake you up in the middle of the night / 夜中に目を覚ますと

     Just to hear them say / 彼らのしゃべっていることが聞こえる

 

     Welcome to Hotel Carifornia, / ようこそ ホテル・カリフォルニア

     Such a lovely place,such a lovely face  / 素敵な場所、素敵な顔...

     ~

 

♪Eagles - Hotel California (Live in Washington 1977)

 

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出会いとは自分が呼んだもの...

2017-02-21 22:10:42 | シャルドネ

人生にはさまざまな出会いがある。

それは、神のお導きという者のいれば、運命のいたずらという輩もいる。

出会いは自分が呼び寄せたものだと、私は思っている。良い出会いも、悪い出会いも全てにおいて。

そして、人生の面白味は、その出会いだけで留まっていなく、また新しい出会いが順番にやってくることだ。ここで大事なのは、悪いと感じても自分が呼んだのだから、良いことに決まっていると思うことだ。「人の振り見て、我が振り直せ」じゃないけど、この出会いには何か意味があると思うと、自然に良い出会いにかわる。

そんなポジテブな出会いを求めて...

私の場合は素敵なシャルドネの出会いですが...

 

あはは~、堅苦しいことを言いましたが、久しぶりに我が家から歩いて15分の夜の軽い散歩コースにある路地裏の日本家屋のレトロなバー『よふ葉』でシャルドネと出会ってまいりました。

話し好きなマダムに素敵なシャルドネの出会いを演出してもらいました(*^▽^)/★*☆♪

 

☆MACON-VILLAGES Vieilles Vignes 2014

              / DOMAINE DE LA Verpaille

 ワイン名は「マコン・ヴィラージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2014」。このワイン名から読み取れるデータは...カチャカチャカチャカ(データ処理中)...フランスはブルゴーニュのマコネー村で2014年に40年以上の古い木に実って収穫された葡萄で作られたシャルドネのワインです。 、

生産者は「ドメーヌ・ド・ラ・ヴェルパイユ」。以下のデータは輸入元のから...ビオロジック栽培の畑より収穫。40~115年の古木。土壌は粘土石灰質。天然酵母にて約6週間発酵。シュール・リーにて12ヶ月のステンレスタンク発酵...つまり、色白で優しくておとなしいシャルドネ姫だと、頭の中で先行イメージができあがってしまった。こういう予備知識ありの出会いも楽しみのひとつ。

初対面...「初めまして」...色白かチェック...店内が暗くて確認できず。

お名前は...「マーコンと呼んで」...グラスの中から白い花のような優しい香り。

口に含むとミネラル感が先にあらわれ、あとからゆっくりと柔らかな酸味がでてきた。まろやかな口当たりで自然な果実味がこの姫の魅力だ!

おとなしいマーコン嬢、今宵の出会いです。

 

☆おまかせオードブル

酒屋彌三郎さんのパテ・ド・カンパーニュ(手前中央から時計まわり)、チェダーチーズ、ガレ・ド・ラ・ロワール、パン、野菜のマリネ、サラダのおまかせオードブル。

酒屋彌三郎さんのパテ・ド・カンパーニュ:味わい、食感ともに顔がほころび、マーコン嬢が優しく手をつなぐと口の中が幸せにあふれます!

チェダーチーズ:スティルトン(ブルーチーズ)と並ぶイギリスの2大チーズのひとつ。※単なるイギリスのチーズはこの二つしか知らないので、勝手に2大と言いました。日本人の好きなプロセスチーズに見た目は似ているが、口に含むとミルキーで甘美で、1枚、2枚と上手です。そこにマーコン嬢が同席すると3枚、4枚と座布団が積み重なります。

ガレ・ド・ラ・ロワール:フランスはロワール地方の白カビチーズです。口に含むとすごくミルキーで嬉しくなります。マーコン嬢がちょっと手を差し伸べたとたん、野生化したようになります。マダムに「山羊乳?」と訊いたら「牛ですよ」の返事。調べたらウォッシュチーズ(表面を水とかで洗い長期保存ができるようにして、中はクリーミーになっていくチーズ。でも、外皮は漬物のような臭いが特徴)でした。このチーズとマーコン嬢の相性が良いか、悪いかよりは、このような想定外の出会いが好きで、楽しんでいます。

野菜のマリネ:甘めのヴィネガー漬けで柔らかな酸味にはちょうど良いでした。

 

☆鴨とトリュフのラビオリ

 餃子の一回りおおきな鴨肉入りラビオリのトリュフソースです。この時点でマーコン嬢は姿を消してしまい、追加のピノグリでご満悦。

 

☆よふ葉

 今年15年となるお店。今は町家風のお店はたくさんありますが、その走りとなる飲み屋さんです。自分が最初に行ったのは2004年1月、何で覚えているの?誰と行ったの?そんなに思い出深いお店だったの?と思うでしょうが、単なる私のワインノートの、飲んだワインのエチケットにメモってあっただけでした。

◎よふ葉(ようよう)

 

出会って積極的に話しかけ「どおしてわかってくれないの?」と思う人、積極的に話しかけられて「どおして素直に返事出来なかったの」と後悔する人。今宵のおとなしいマーコン嬢は、後者のタイプで恋心を悩んで「どうしてなんだ」と後悔の繰り返しているような

好きな人に好きとは言えず「どうしてなんだ、なぜ…」と悩んでいる。

こんな出会いも…人生の楽しいひとコマ

 

   ♪太陽が昇るまで待っていた、どうしてあなたを楽しい家へ置き去りにして、私は行かなかったのだろう?夜明けを見たとき、飛んで行きたかった。涙を手の中に...

  ~

   My heart is drenched in wine / 私の心はワインで溺れている

   But you'll be on my mind / あなたは、私の中にいる

   Forever / ずっと...

   ~

♪Norah Jones - Don't Know Why

 

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おてんば娘と気楽なひととき...

2017-02-17 20:06:06 | シャルドネ

☆おてんば娘と気楽なお供たち

高貴なシャルドネ嬢も好きだけど、毎日はお付き合いしてくれない。というよりはお付き合いができない(経済的に)。でも、夜な夜なシャルドネ姫に会いたくなるのが私の恋の道。今宵はカンガルーのように元気なおてんば娘に恋の信号を送ります。

いくらカジュアルなおてんば娘であっても、スナック菓子や出来合いの揚げ物のお供では淋しいので、ちょっとお気に入りの食材を、ちょっと合わせるだけで豪華になる(気分だけは)、楽しいお供を引き連れて...シャルドネおてんば娘とランデブー。

 

 

☆yellow tail chardonnay / The CASELLA FAMILY

我が庶民派の強い見方「イエロー・テイル」。1000円以下のこの美味しさ。カンガルーをモチーフにしたエチケット(ラベル)をみると、ボトルの中で飛び跳ねている元気なシャルドネおてんば娘が目に浮かびます。

このワインは「イエロー・テイル旋風」という言葉が生まれたくらいの現象を巻き起こしたシリーズです。どういうことかと言いますとオーストラリアの小さな家族経営のワイナリー『カセラ・ワインズ』が、大企業がひしめくアメリカの輸入ワイン界のトップに踊りでたということです。「気楽に楽しんでもらえるワイン」を目指すワイナリー。お言葉どおり、気楽に楽しませてもらっています!果実のジューシーさが売りで、その奥にひとつ、ふたつと魅力ある味わいを楽しませてくれるワインです。

このおてんばシャルドネ娘のカラーは濃く、甘いトロピカルフルーツの香りが漂っており、口に含むと甘さの後に心地よい酸味があとから追いかけてきます。すると甘いトロピカルフルーツがネクタリンだった!と声を上げたくなる味わいのシャルドネです。

 

☆マッシュルームのサラダ。トリュフ塩とオリーブオイル

生のマッシュルームを薄くスライスしてトリュフ塩とオリーブオイルをかけるだけ。マッシュルームとトリュフ塩の香りが鼻腔をくすぐり優雅な香りがゴージャスな気分にさせてくれます。マッシュルームのシャキシャキ感がトリュフ塩と絡み合い、気持ちよい味わいが歯をかみ合わせる回数以上に楽しませてくれ、そこにおてんば娘が参加すると塩分を包み込み、おてんば娘が気持ち良く喉元に運んでくれます。最高!これは病みつきになりそうだ!!

※美味しさのポイント:マッシュルームは新鮮なこと。国産がいい。トリュフ塩がなくてもミネラルたっぷりの天然塩がお勧め。塩とエキストラヴァージン・オリーブオイルが良質であれば、絶対美味しいですよ。

 

☆フェタチーズとベビーリーフのサラダ

フェタチーズといえば、ギリシャの有名チーズだが、これはデンマークのArla社の『Apetina(フェタとオリーブのオイル漬け)』という商品名のチーズです。このチーズは超重宝します。ドレッシング代わりに野菜の上にオイルごとかければ豪華なアンチパスト。

このチーズはしょっぱく、野菜のさっぱりには非常によく合い、オイルにハーブが混ざっているで十分に美味しさ満喫です。そこにおてんば娘が登場すると、ひとつずつ口に運んでいたチーズ片が2~3個ずつに増え、口の中がにぎやかになります。同時におてんば娘も一口、二口とスピードがあがり飛び込んできます。最高のカプリングです!

 

 

☆姫ホタテのワイン蒸し

唯一火の通った料理。ニンニクをオリーブオイルで火を通して、姫ホタテをワインで蒸しただけの超簡単料理。

ホタテの旨みが、おてんば娘と一緒に駆け落ちする位の仲の良さ。最後にホタテの旨みが詰まった汁をバケットにしみこませて、ご満悦のフィニッシュ!!!!

 

   

※白トリュフソルト〔Dolce Vita〕  ※フェタキューブオイル〔Apetina〕 

 

今宵は、気楽なひとときをつくってくれるおてんば娘に

恋心をくすぐられています(*^^*)

 

 

♪南の島で、好きな人と祝宴、そして家へ連れて帰ろう、という歌

Well I don't need no priest

'Cause when I love a lot of people 

Yes I shere the feast 

So drink of my wine 

Yes and summon my bones

(牧師なんて用はないんだ / 俺は誰でも愛したら祝宴を開くからさ / ワインを飲んで 俺の骨まで奮わせるんだ)  ※訳詩:吉本真美 (レコード・ライナーノーツより)

 ♪Follow me home / Dire Straits

 

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バッカスに見つめられて

2017-02-11 21:43:21 | シャルドネ

 ☆酒神バッカスの宴

酒神「バッカス」(ローマ神話の”バックス”、”バッコス”の英語読み)はワインの神。このローマ神話のバッカスは、ギリシャ神話の「ディオニューソス」の神を置き換えたものである。つまり「バッカス」と「ディオニューソス」は同じ物語を持っています。

神と人間の間に産まれた私生児の神「バッカス」。成長してから葡萄の栽培法と果実の絞り方を考え出し、ギリシャを追い出され葡萄の栽培方法とワインの造り方を教えながら国々を彷徨い、各地で信者を作りました。ギリシャに戻ったときは「葡萄の神とは冬に枯れ、春に芽を吹く神であり、死んでは甦る不死の生命を持つ神」として崇められたようです。

物語は簡単に書きましたが、恐ろしい狂気と破壊が満ち溢れています。バッカスは大神と人間の愛人の子供で、母親は大神の本妻に焼き殺されます。バッカスは母親の姉妹に預けられるが、また本妻にその姉妹の一家を狂気に追いやられます。そして、ギリシャを離れます。バッカス自身、自分の神性を認めさすために、宗教的な力と魔術で信者を増やしていきます。自分を認めない人々を狂わせたり、動物に変えたりして力を見せつけます。悲劇『バッコスの信女』は、バッカスの影響を恐れた王が信仰の禁止令をだしました。女性信者たちの儀式を見た王は、信女たちに殺されます。その信女の中に王の母親もおり、そしてバッカスの呪文が解けたとき、母親は嘆き悲しむ悲劇です。

「豊穣と酒と狂乱の神」と言われ、一方で収穫とワインの喜びを与え、他方では狂気破壊の野蛮性を持っていました。

これは、恐ろしすぎ。でも、ここまではいかないが身近にある...

お酒を飲んで記憶が途中で...翌朝頭痛が...

豊穣とお酒まではいいが、狂乱は...飲みすぎに注意ということで

なんでもそうですが、行き過ぎると最後に嘆き悲しむのは自分です。

でも、わかってはいるがやめられないのが「シャルドネへの恋の道」

 

                                         

 ☆MÂCON-VILLAGES / LOUIS JADOT

このシャルドネ姫は、フランスはブルゴーニュのマコネー地区のマコン・ヴィラージュ。

このシャルドネ姫は、酒神「バッカス」をシンボルマークにする高級ブルゴーニュ界の大御所ルイ・ジャドのマコン・ヴィラージュ。

やや濃い色合いで、グレープフルーツの爽やかな香り、フレッシュ感ありの柔らかな酸味。辛口のフルーティ・ワインで心地よさが余韻で楽しませてくれます。

 今宵は、バッカスに見つめられながらの宴です。

 

 

☆タイのカルパッチョ

 岩塩とオリーブオイルだけの味付けのカルパッチョ。鯛の甘味にシャルドネ姫の酸味が重なると酸味が解けるように柔らかくなり、鯛の甘味が口の中で広がります。これはご満悦のランデヴー!

 

 

☆赤エビのグリル

 エビの旨みにシャルドネ姫が手を添えると、甘味が広がりゆっくりとエビの旨みが舌に溶け込んでいき、美味しさに深みが出てくる。思わず顔が緩みご満悦。

頭をバリバリと音を響かせ突き進むとグリル時に逃げそこなったエビ味噌が口の中に飛び込んできた。これも、シャルドネ姫と相性がピッタンコ・・・ご満悦。

 

☆手羽先のグリル

パリッとした焦げ目が入った手羽先の皮と身を骨からむしりとるように口に含むと岩塩とオリーブオイルが皮にしみこんでおり、手羽先の旨みがゆっくりと現れてくる。そこに、シャルドネ姫が参加すると、一瞬、舞台のスポットライトが消え、すぐに一筋のスポットライトの光が舞台を照らされ、じわじわと光の輪を広げるように手羽先の旨みとシャルドネのテイストが手をつないで現れてきます。ご満悦!

 

今回の味付けは、全て岩塩とオリーブオイルだけで楽しみました。

 

※Himalayan Pink Salt Crystals 〔TRADER JOE’S〕

※meririmaエキストラヴァージン・オイル ヴィンテージ2016 / チリのクリコ・ヴァレーAustral Family Estates農場産。収穫後4時間以内に26度で低温搾油したトランス脂肪酸ゼロ、出荷時酸度0.3以下のエキストラヴァージン・オイル。爽やかな青リンゴの香りとピリッとした辛味が料理を楽しくさせてくれます。

 

♪こんな曲があります。

失恋してあきらめきれない思いでライラックワインを飲むと、気持ちよくなり失恋相手がそばにいるような気分にさせる。そうです、甘い香りのライラック・ワインを飲むと、落ち込んだ気持ちが少しずつ和らいでいきます...が...だんだん瞑想に入っていきます。深酒はいけません...

 

   I  made wine from the lilac tree  ライラックの木からワインを造った

   Put my heart in its recipe   そのレシピの中に僕の心も押し込んだ

   It make me see what I want to see    見たいものを見せてくれて

   And be what I want to be   なりたいものにならせてくれる

   ~

           ↓

♪Lilac Wine ~ Nina Simone Remembered / Lizz Wright

 


長生きはしたいが、年はとりたくない...

2017-02-07 21:56:54 | シャルドネ

シャルドネ&今宵の仲間たち

 「誰もが長生きをしたいと願うが、年をとりたいと願う人はいない」

名言の巨匠ジョナサン・スウィフトにこんな言葉があった。

先日、リカーショップのディスカウント・ワゴンの中で見つけた今回のワイン。リリースが2009年。8年前にでたワイン。この価格帯ではちょっと時が流れすぎたのではと思いつつ、こういうワインが一番気になる酔っ払いです。なぜかって?ワインを買ってから飲むまでだいたい1~2ヶ月以内(たいがいはその日に完飲)で飲んでしまい。長期熟成のワインを寝かそうと買っても我慢できずに1年目位でコルクをまわしてしまう。なかなか待てない性分。通常3年内がフレッシュで飲み頃の白ワインが、この年まで大事にされていたなんて貴重なことです。そんなシャルドネに「姉御お待たせ」と声をかけ、淡い恋心を抱き連れ去りました。(万引きではありません。レジを通過しての連れ去りです)

8年たった姉御が美味しいか不味いかではなく、どんな魅力の姉御になっているのかが気になりingで、コルクをまわしました。

 

☆Thomas Fogarty Santa Cruz Mountains 2009

 

「トーマス・フォガティ」は、世界的に有名な心臓外科医であるDr.フォガティーが1978年に設立したワイナリー。氏はスタンフォード大学の外科教授で風船式カテーテルなどの特許を持っているようです。このワイナリーのシャルドネは、5つの種類をリリースしています。「ラングレイ・ヒル・ヴィンヤード」、「ダミアナ・ヴィンヤード」、「ポルトラ・スプリングス・ヴィンヤード」、「アルブトム・ヴィンヤード」そして「サンタ・クルーズ・マウンテン」。アルコールは13%前半。12ヶ月は樽で、8ヶ月はステンレスタンク熟成が基本で造られています。そのなかで「サンタ・クルーズ・マウンテン」はトーマス・フォガティの入門ワインらしいです。

この姉御は少しオレンジかかってはいるが黄金色で、まだ健在しています。かすかに青っぽい野菜の香りと蜂蜜の香りが漂っています。口に含むと酸味が先にきてミネラル感が存在を表し、洋ナシコンポートの余韻が残ります。

じわじわっと姉御の魅了を感じています。

 

 ☆サーモン・アボカド・トマトのサラダ

 

 下からトマト、アボカド、サーモンの3重奏。味は岩塩とオリーブオイル。トマトはトマトの酸味と姉御のミネラル感がマッチ!まったりアボカドは蜂蜜テイストの姉御が粘性を帯びてしっかりマッチ!サーモンもまた蜂蜜テイストが酸味を引き連れて生臭さを浄化させ口の外へ追い出し美味しさだけを残し口福。

 

☆カキのレモンバター・ソースのペンネ

ぷりぷりカキのミネラルと姉御のミネラルが溶け合い、最後にはカキの旨みを姉御が持ち上げてくれる。さすが年の功。口の中はご満悦。ペンネもカキの旨みを吸い込み、小麦の味とカキの滋味な味が二人三脚で走ろうとして、姉御が参加。三人四脚で駆け回っています。

 

 ☆ブラータ 白トリュフ入り

このナチュラルチーズは、細かく刻んだモッツァレラと生クリームをあわせてモッツァレラの皮で包んだクリーミーでかつトリュフ風味が満載のお気に入りのチーズです。ちょっと高価なのでディスカントされると、無条件に購入。

そっと切ると外皮が湯葉のようにめくれて、とろけるようにトリュフが入ったチーズがゆっくりとなだれ出てきます。このチーズをバゲットに塗り、口に入れるとまずクリーミーな味わい、すぐにトリュフの香りが鼻から吹き抜けます。そして姉御が加わると口の中の体感的な幸せが人生の精神的な幸せに変わっていきます。

こんな姉御に恋をしてしまいそう~

「長生きはしたいが、年はとりたくないなぁ~。年をとるとこんな幸せがなくなりそうで...」

 

 

     ♪私を信じて

      もう少し時間がほしいの、もう少し時間がほしいの

      誰かが言っていたわ

      老いた葡萄ほど甘いワインができることを...

      私の愛はその種のように

      時間はかかるけど

      想いはだんだん強くなる

      かくごしていてよ

      ~

 

♪Janis Joplin Trust Me