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自転車 信達三十三観音巡り㉒常西寺観音

2020-12-20 | 自転車 観音巡り

2020年12月20日(自動車)

二十二番札所

常西寺観音

御本尊:聖観世音菩薩

別当寺:真言宗豊山派 明王山 大聖寺

御詠歌:西くもり 晴れゆく月の 常在寺 にごる心や 澄みのぼるらん

観音堂への参道

 

前日に電話で予約済みですが、先ほどの⑲観音寺観音さんのようなこともあるので、行く前に電話で再度確認しました。

「だいじょうぶです。気を付けておいでください」とのこと

大聖寺本堂

 

鐘楼堂

観音堂

扁額

お寺としては珍しい瑜祇殿(ゆぎでん)の扁額が掲げられています

瑜祇とは、金峰山楼閣瑜祇塔、真言密教の宝塔 を安置する堂宇、という意味だそうです

ただし現在、瑜祇塔は失われているそうです

奥州三十三観音の十三番札所でもあります

平安時代元系年(881)建立ですが昭和後期に外観の修復が行われました

内部はほぼ当時のまま保存されています

本坪鰐口の六角枠

供養石が並べられています

御本尊様は弘法大師作。しかし消失し頭部のみが現存。厨子に納められており秘蔵

御前立は50㎝程の聖観世音菩薩像が務めています

御本尊の開帳は次回は2049年です。生きてられるかなあ

庚、の文字が書かれた石碑が数十基、綺麗に弧を画いて並んでおり雪をかぶった姿がまた心に沁みました

庚申塚、というのがよく古街道で見かけますが、庚申と言う干支は60年に一度。

十干の庚は陽の金、十二支の申は陽の金、比和(同気が重なる)を崇めるのが庚申教です

年は60年に一度ですが、月では(西暦年の下1桁が3・8(十干が癸・戊)の年の7月)、日では60日毎に比和が該当します。

庚申塚は、18回(3年)庚申講を続けた記念に建てられることが多いそうです

庚申信仰は随分と歴史が古く、、中国の道教の説く「三尸説(さんしせつ)」をもとに、仏教、特に密教、信教、修験道、呪術医学や、民間のさまざまな信仰や習俗などが複雑に絡み合った複合信仰だそうです

三尸、とは体の中にいる虫の事で、60日に一度の庚申の日に眠ってしまうと、三尸が人間の体から抜け出し天帝にその宿主の罪悪を告げ、寿命を縮めると言い伝えられており、庚申の夜は眠らない風習があり、一人では眠ってしまうので庚申待の行事が行われてきたとのこと。平安時代の貴族から始まったが江戸時代には各地に庚申講が出来、集団で庚申待が行われている。三尸について調べると興味深いことが多い。上尸、は首から上の病、中尸は、内臓、下尸、は腰や足の病気、とされています。

徐々にこの道教的な部分が薄れ観音様として祭られるようになったとのこと。

有名な「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿は、三尸虫を猿になぞえ目、耳、口をふさいで悪事を天帝に告げないというものらしいです。

尸≒屍しかばね。人間が死ぬと虫たちは自由になるということかな

次は伏黒の㉓平寺観音ですが、別当寺に電話して承諾を得てから向かうことにしました

平寺観音へつづく

 

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