園から帰り道。
急に草むらに座りこんだ三女。
あっちこっちと草をかき分ける。
母👩「何してるの?」
三女👧「バッタ探してる」
母👩「冬にバッタは見つからないよ。今は卵かな?次に見るのは、春だね」
三女👧「春のたいこ?」
母👩「!! そうそう、春のたいこだね」
さて、何のこと?と思われる会話ですね。
先週ちらっと登場した、茂市久美子さんの『魔法のたいこと金の針』のことです。
まちのはずれの仕立て屋の店先に、たいこのばちの落とし物が…。
その夜、訪ねてきたのは、頭につのがある男の子。
てっきり節分の日に、どこかの家から追い出されたのかと思っていた仕立て屋さん。
実は、あるものを直してほしいとやってきたようで…。
なんとこの男の子には、春がやってくるのをみんなに知らせる役目がありました。
さあ、どうやって春を知らせるのでしょうか?
このお話と合わせてご紹介したいのが、富安陽子さんの「やまんばのむすめ まゆのおはなし」シリーズから、『まゆとりゅう』です。
こちらも、春がやってくるには…といった内容のお話になっています。
こちらは、おにではなく、りゅうですが、春雷という言葉があったな~、と思われる方もいるのではないでしょうか。
もちろん春雷を、こどもに言葉で説明することはできますが、
今日は三女が、お話の中から、季節の移り変わりを、身近に感じるものの一つとして、味わってくれているんだなあと、なんだか嬉しくなりました。
春に向けての一冊にいかがでしょうか。
今日のおやすみ前の一冊をご紹介🍀
茂市久美子さんの『魔法のたいこと金の針』