PCがインターネット上の器機から通信を受けても(悪意がある場合は,攻撃を受けても),セキュリティソフトが問題が起こらないよう通信をブロック(遮断)してくれます。今回はそのセキュリティソフトの活動が仇になったという事例。
同じ部屋で仕事をしているST氏が,Wifiが途切れやすいと言い出した。
私のPCもスマホもすこぶる順調。
どうもSymantecのEndpoint Protectionが反応すると,Wifiが切れてしまうようだ。攻撃元は「192.168.***.1」なので,つまりWifiルーターじゃないですか。悪意というよりは器機のルーティン作業によるもののようです。ならばルーターからの通信を許可すれば良いのではと,ちょっと設定をいじろうとしたが,ST氏所有のMac用のEndPoint Protectionは設定項目が非常に簡素。さらに私はEndpoint Protectionを上手く設定できない。
そんな訳でWifiルーターの設定変更を試みた。ググると,どうやら使用しているBuffaloのルーター(WZR-1750DHP)には,「ネットワークサービス解析機能」というのがあって,「LAN側ネットワーク内の機器の名前取得と、WWWサーバー検出」を行うらしい。
つまり,EndPoint ProtectionはPCの名前(個人情報)を知られまいと,問い合わせてきたWifiルーターとの通信を完全に遮断してしまったのだな。それじゃネットが出来なくなるわけだな。遮断時間が600秒と設定されているので,接続と遮断が繰り返されていたようだ。
■解決方法
Wifiルーターの設定画面にログインして,[詳細設定]-[管理]-[システム設定]と進み,「デバイスに対しポートスキャンを実行する」の チェックを外すことで、接続している機器に対するポートスキャンを 停止することができます。
※最初チェックをはずそうとしたときは,ファームウェアがバージョンアップされておらず,該当項目がありませんでした。アップしたバージョン(V2.29)には,「デバイスに対しポートスキャンを実行する」の項目が存在しました。
※この現象がApple PCにだけ起こるのかどうかは,未確認です。私のWindows PCは「遮断」動作をしますが,インターネット通信は可能な状態を維持していました。