母の特権。

無事に普通免許を取得したにもかかわらず
いっこうに車を運転したがらない小僧さん。

まっ。運転したくても普段は空いてる車が無いのですが。

でも…なんでかなぁ？

あたしはうれしくって
友達の車を運転させてもらったりしたのになぁ。
ちなみに
仮免がとれた時点でも運転させてもらってました。



他の子の代わりに急遽バイトに行くことになった小僧さん。

ちょっと風邪気味だし（まだ治りきっていない）
あたしが休みだし
ついでに買い物もしたいから
たいした距離じゃないけど
バイトまで送っていった母。

あいかわらず甘い母ではあるけど
お迎えに行った帰りは小僧に運転させよう。と
ひそかに計画を立てていた母でもありました。

小僧がどんな運転をするのか
見定めてからじゃないと
やっぱり怖くていきなり運転はさせられない（笑）


お迎えに行き小僧に運転するように言うと
案の定、嫌がる彼。

『慣れなくっちゃいつになっても乗れないでしょ！』と
無理やり運転席へ。

あたしの車はオートマ。
だけど小僧はミッションで教習を受けておりました。
アクセルを踏むと簡単にスピードが出るオートマは
小僧にとっては違う意味で乗りにくいはず。


いよいよ実車。
教習車と違う車だから勝手が違うところで動揺し始める。
お店の駐車場からバックで出ようとするところから
なんだか危なっかしい。

仕方ないから駐車場から出やすいように
あたしが車の向きを変えた後

左右の車が来ていないことを確認してゆるりと発進。

ウチのほうは田舎なので
22時にもなると車の数は激減する。
しかも見通しもよいので
他の車が来ていないかは遠くまでよく分かる。

『ゆっくりでいいから。急いでいる人は
　勝手に抜かして行くから。』と

動揺させないように助手席でなだめる母。

いゃぁ～。。。危なっかしいのなんのって。
ぶつかったらどうしよう。。。と
ずっと内心ヒヤヒヤでありました。

確かに慣れていない車だけど
それ以上に技術的にかなりレベルが低い。

たぶん運転することに興味が無いから
余計に鈍さが増すのだろう。

この母にして なんとも情けない子どもだが。。。

教官は、よくこんな教習生を相手に
路上に出られるもんだ。と
ホントに感心しましたさ。（笑）


走り出してすぐに
『よく見えないし…』と小僧さん。


あっ！しまったぁぁ！

彼はそんなに悪くはないけど
眼鏡等で免許を取得したんだっけ…

普段の生活では はっきりとは見えないながら
メガネなしで過ごしているけど
運転をするときはメガネをかけて運転してたんだっけ。

それをすっかり忘れてメガネを持っていってあげなかった。
なんせあたしが密かに計画していたことだから
小僧さんはメガネを持たずにバイトに行きましたから。


さすがにそれはキツぃよなぁ
慣れない車に見えない視力。
それでも単調な道だからどうにかこうにか
運転して帰ってきました。


旦那に
『小僧さんの運転は怖いっっ！』と言ったら

『慣れるまでは仕方ないだろう。
　でも一番最初に助手席に乗れたんだから
　よかったじゃん。』って（笑）


そっか。
これはある意味 特権かもしれない。

でも・・・勝手に運転させたのはあたしだけど
マジで怖かった（笑）

こんな運転なのにオーバーしなかったなんて…
今時の教習所はそんなにも甘いのか？


しばらくは隣に乗って運転の練習をさせなくてはいけないな。

果たしてあたしの合格が出て
小僧さんが一人で運転できる日は
来るのだろうか？（笑）