今回は両親の希望でクラクフにも足を伸ばしました。スロバキアの首都ブラチスラバからもウィーンからも遠い地方在住の私たちにとってここは最も近いメトロポリタンであり、そして日本の京都とも例えられる歴史ある街です。その途中、世界遺産ヴィエリチカ岩塩採掘場へも寄りました。
ガイドブックに「夏でも気温が低く肌寒いくらいなので一枚羽織る物を用意した方が良い」とあり、スロバキアの洞窟ツアーの感覚でカーデガンと更に薄いダウンを持って行きましたが、カーデガン一枚で十分でした。。。
ヴィエリチカ岩塩採掘場は13世紀から2007年まで稼働していた世界最古の岩塩坑のひとつだそうです。もう見学した日から日が開いてしまい、数字は曖昧ですが、まずは入ってすぐに地下64mまで、階段380段くらいをグルグルとひたすらおります(帰りはエレベーターで一気に地上へ出ますのでご安心を)。そして坑道はその先もどこまでも続きます。英語のツアーに参加し、所要時間は2時間ほど、私たちが見学したのは2.5kmほどですがそれでもよくこれだけ掘ったなと感心せずにはいられません。全長は300kmを超えるのだそうです。
聖キンガ礼拝堂
床もシャンデリアも壁も全て塩でできているのだそうです。ガイドの方に「(見学コースの壁等)自由に舐めて良いですよ」(←すごいですよね)と言われ、舐めてみましたがやはりしょっぱかったです。
危険を伴う仕事だったため、工夫たちが毎朝仕事に就く前に祈ることができるようにと礼拝堂が作られました。その小さな礼拝堂の隣にこの大きな礼拝堂があり、こちらの大きな礼拝堂は現在もミサ(こちらは無料)が行われ、ここで洗礼や結婚式をすることもできるのだそうです。
祭壇や壁に飾られたレリーフ等、全ての装飾が芸術家ではなく工夫たちの手によるものというから驚きです。
装飾のためではなく、崩れ落ちないように木を組んでいるのだとか
何か所か地底湖もありました。
塩水の濃度は100パーセント
かつてはボートに乗って見学することもできたそうですが事故があって以来なくなったそうです。
その事故とは、チェコ軍人7名の乗ったボートが転覆したのですが、7人はちょうど転覆した船の中(真下)に入ってしまいました。濃度100パーセントなので溺れることはありませんでしたが、しかし水中に潜ることができなかったため転覆した船の中から脱出することができず、船の中の酸素が亡くなったところで全員息絶えたのだそうです。水中に全く体が沈まない、塩の濃度100パーセントというのはこういうことなのですね。
これだけ掘り進められた採掘場ですが、興味深いのは危険を伴う重労働であるにも関わらず奴隷が働かされた歴史がないということでした。報酬が良かったため、働き手は十分にあり、奴隷を使う必要はなかったのだそうです。
当時の塩がどれだけ高価なもどだったか。。。
馬を使って地下から地上へ一度に運べた塩の量は1トンでした。その1トンで村を丸ごとひとつ…土地、村にある家々、家畜、全て込みで村ひとつを買うことができるくらいの価値があったのだそうです。すごいですね。
洞窟内にあるショップで私とマルツェルはマグネットだけを購入しましたが、素敵な琥珀のアクセサリーが多くありました。こんな所で買っても高いだろうからと私も母も買わなかったのですが、買っておけば良かったです。やっぱり今思い出しても素敵でした。
私たちは両親をクラクフまで送りとどけ、クラクフには両親だけが滞在しました。その宿泊したホテルが両親にとても好評だったのでこちらでこっそり紹介します。次にクラクフに行く機会があったら私もここに滞在したいと思います。
ホテル・マルタンスキ(Hotel Maltanski)
http://www.donimirski.com/hotel-maltanski
3つ星ホテルでレストランもないこぢんまりとしたホテルなのですが、旧市街中央市場から500m、ヴァヴェル城から300mという好立地、ゆったりとした部屋、スタッフの対応、朝食がとてもよく、部屋には何とスリッパまで付いていたそうです(その後泊まったウィーンの4つ星ホテルにはスリッパなんてついていませんでしたから)。夏季でホテルにエアコン設備がないことが心配でしたが、両親が泊まったのは1階庭付きの部屋。丁度私たちがクラクフを訪れたのは日中30度を超える猛暑にも関わらずその暑い時間帯でも部屋の中はひんやり快適でクーラーの必要もなく、また便利の良い場所にあったため両親は観光中もトイレや休憩にホテルの部屋に戻ったり、夜はテラスでビールを飲んだりとクラクフ滞在をとても楽しんだようでした。
天気の良い日とその他の都合との折り合いで前日にクラクフ行きが決定し、慌ててホテルの予約を入れたためこのハイシーズンの中、選択肢はこのホテル以外にほとんどない状態だったのですが、こんな素敵なホテルだったようで良かったです。
ガイドブックに「夏でも気温が低く肌寒いくらいなので一枚羽織る物を用意した方が良い」とあり、スロバキアの洞窟ツアーの感覚でカーデガンと更に薄いダウンを持って行きましたが、カーデガン一枚で十分でした。。。
ヴィエリチカ岩塩採掘場は13世紀から2007年まで稼働していた世界最古の岩塩坑のひとつだそうです。もう見学した日から日が開いてしまい、数字は曖昧ですが、まずは入ってすぐに地下64mまで、階段380段くらいをグルグルとひたすらおります(帰りはエレベーターで一気に地上へ出ますのでご安心を)。そして坑道はその先もどこまでも続きます。英語のツアーに参加し、所要時間は2時間ほど、私たちが見学したのは2.5kmほどですがそれでもよくこれだけ掘ったなと感心せずにはいられません。全長は300kmを超えるのだそうです。
聖キンガ礼拝堂
床もシャンデリアも壁も全て塩でできているのだそうです。ガイドの方に「(見学コースの壁等)自由に舐めて良いですよ」(←すごいですよね)と言われ、舐めてみましたがやはりしょっぱかったです。
危険を伴う仕事だったため、工夫たちが毎朝仕事に就く前に祈ることができるようにと礼拝堂が作られました。その小さな礼拝堂の隣にこの大きな礼拝堂があり、こちらの大きな礼拝堂は現在もミサ(こちらは無料)が行われ、ここで洗礼や結婚式をすることもできるのだそうです。
祭壇や壁に飾られたレリーフ等、全ての装飾が芸術家ではなく工夫たちの手によるものというから驚きです。
装飾のためではなく、崩れ落ちないように木を組んでいるのだとか
何か所か地底湖もありました。
塩水の濃度は100パーセント
かつてはボートに乗って見学することもできたそうですが事故があって以来なくなったそうです。
その事故とは、チェコ軍人7名の乗ったボートが転覆したのですが、7人はちょうど転覆した船の中(真下)に入ってしまいました。濃度100パーセントなので溺れることはありませんでしたが、しかし水中に潜ることができなかったため転覆した船の中から脱出することができず、船の中の酸素が亡くなったところで全員息絶えたのだそうです。水中に全く体が沈まない、塩の濃度100パーセントというのはこういうことなのですね。
これだけ掘り進められた採掘場ですが、興味深いのは危険を伴う重労働であるにも関わらず奴隷が働かされた歴史がないということでした。報酬が良かったため、働き手は十分にあり、奴隷を使う必要はなかったのだそうです。
当時の塩がどれだけ高価なもどだったか。。。
馬を使って地下から地上へ一度に運べた塩の量は1トンでした。その1トンで村を丸ごとひとつ…土地、村にある家々、家畜、全て込みで村ひとつを買うことができるくらいの価値があったのだそうです。すごいですね。
洞窟内にあるショップで私とマルツェルはマグネットだけを購入しましたが、素敵な琥珀のアクセサリーが多くありました。こんな所で買っても高いだろうからと私も母も買わなかったのですが、買っておけば良かったです。やっぱり今思い出しても素敵でした。
私たちは両親をクラクフまで送りとどけ、クラクフには両親だけが滞在しました。その宿泊したホテルが両親にとても好評だったのでこちらでこっそり紹介します。次にクラクフに行く機会があったら私もここに滞在したいと思います。
ホテル・マルタンスキ(Hotel Maltanski)
http://www.donimirski.com/hotel-maltanski
3つ星ホテルでレストランもないこぢんまりとしたホテルなのですが、旧市街中央市場から500m、ヴァヴェル城から300mという好立地、ゆったりとした部屋、スタッフの対応、朝食がとてもよく、部屋には何とスリッパまで付いていたそうです(その後泊まったウィーンの4つ星ホテルにはスリッパなんてついていませんでしたから)。夏季でホテルにエアコン設備がないことが心配でしたが、両親が泊まったのは1階庭付きの部屋。丁度私たちがクラクフを訪れたのは日中30度を超える猛暑にも関わらずその暑い時間帯でも部屋の中はひんやり快適でクーラーの必要もなく、また便利の良い場所にあったため両親は観光中もトイレや休憩にホテルの部屋に戻ったり、夜はテラスでビールを飲んだりとクラクフ滞在をとても楽しんだようでした。
天気の良い日とその他の都合との折り合いで前日にクラクフ行きが決定し、慌ててホテルの予約を入れたためこのハイシーズンの中、選択肢はこのホテル以外にほとんどない状態だったのですが、こんな素敵なホテルだったようで良かったです。
kunikoさん、このホテルご存知なんですか!そう、緑があって、規模が大きくなく、雰囲気の良さそうな写真に惹かれてここに決めたのですが期待を裏切らない良いホテルでした。最後の一部屋だったので本当にラッキーでした。
どれもkunikoさんの夢だったなんて。
でも定期的にお仕事でここに足を運ばれますもんね、その3つの夢、きっとすぐに叶いますね☆
コメントありがとうございました!
Chihirkoさん、良かったですね~!ヴィエリチカに私も行きたく、これはここ数年の夢でもあります。
そして、クラコフのこのホテルも夢の一つ。
すごく雰囲気がいいですよね。緑が多く、規模も大きくなくて、過ごしやすそうで、いつも案内を眺めてしまうホテルの一つです。(空きがあったなんて、ものすごくラッキーですね)
あともう一つは、レオナルドダヴィンチを見ること!
この3つが次回のクラコフへの私の夢です。
楽しい記事をありがとうございます!