お別れしましょうか
と
父が女性に言った
女性は泣いて手を合わせながら
もう勝手なこともしないし
パチンコにもいきません
と言い
父が許してくれたと思えば
また直ぐ玉転がしに
ホイホイ出掛け
色んな理由を作っては
またお金をねだり始める
と
あまり変わらない生活が続いた
ワタシは職場が変わり
偶然にも
父が船の点検をしてもらっているマリーナがある
レストランつきの結婚式場で働き始めた
父は船の手入れをするために、マリーナへやってくる
インカムをつけて仕事をするワタシの耳に
「紫色の乗用車が入りました」
と
聞こえれば
マリーナから繋がる裏口から
飛び出るワタシに
「よいっ!」
と
手を上げて
「しっかり働けーよー!」
元気で逞しい声に
ワタシはまた気合いが入り
仕事に張り切った
偶然が重なる流れに
逆らわず
いつも明るくいられる性分を知る父も
ワタシのことを
脳天ファイヤーとか
Oh no!ファイター
なんて
いぢって
からかった
何故か当時は父が
ワタシの周りに
近く居ることに
さほど不思議はなかったけど
この時も
あの時も
ワタシに何か出来ることが
あったのでは
と
悔やまれ
ワタシは
まだまだ
この後に起きてくる
色々を
綴ります
つづく
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