黄泉の国へ

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2024-06-28 19:04:00 | 日記
 この年の年末のことだ
都会で暮らす上の兄の帰省時で

ついに兄は
この女性がどういう人かと
知ることになった


毎年
夏、冬と
年に2度帰省をしている兄が
実家に泊まる時に
女性は毎回居たわけではないし


むしろ居ない方が多く


ワタシも父も
女性のことを
うんぬんかんぬん言わなかったものだから


兄もこの時までは
さほど女性に疑いは持たずにいて


少し変かなと思うくらいだった


この時も
いついつ帰省をする、と
父やワタシに連絡をしてくれた時


父は
ワタシに食事の心配をして欲しいと
頼むので


あ、女性は留守か



わかり


兄が帰省する前日から支度にかかり
オードブルやらなんやらこさえて
兄や父の大好きなおはぎも
手作りをして
ワタシなりに、おご馳走をこさえ


兄の帰省に合わせて
実家へ駆けつけた



父はお酒やビール
生簀に生かしていた魚料理をこさえて
喜んで迎えてくれた



兄より先に実家へ入り
支度をしながら
父には女性は福岡へ行っていると聞いた


女性に
兄の帰省のことは
兄から連絡をもらったときに
伝えたらしい


女性が居ない方が
ワタシは嬉しい


そして兄が実家に戻った



年末年始
父と兄とワタシと息子で
久しぶりに食卓で
ご馳走を並べて
乾杯をし


おはぎも格別旨いと言って
父も兄も喜んで食べてくれた




話も盛り上がり
まだまだ呑もうと
勢いがついて来た頃



玄関からガチャンと音がした



女性が福岡から帰宅したのだ


父も慌てて
連絡をすれば迎えに行ったのにと言えば


不機嫌そうに
無言で部屋に入って行った



兄はその様子から
薄々気づき始め


ワタシも父の手前
部屋の外で聞こえるように挨拶をした


父も女性の部屋へ行き話をすると


少しして出てきた


手に持つ紙袋から
お惣菜を出して並べて
福岡で有名なお店のものだ


おはぎも買っていた



食卓にワタシが用意した
オードブルとおはぎは
下げられてしまい


兄は
妹が作ってくれたから
置いておいて欲しいと言うと


明日の朝でも食べればいい



女性が自分で買ってきた
お惣菜と、おはぎを勧めた


ワタシもやはり父の手前
角が立たないように


ワタシのはいい
特別なものぢゃないから


笑ってごまかす様に


兄は信じられないって顔をした


父が女性にも席に着くようにいうと


部屋からハンディタイプの掃除機を持ってきて


ブイブイとワタシ達の足元に
掃除機をかけだした



これには流石に父も注意をするも
女性は不機嫌で無言


兄は父に部屋を移ると言って
応接間へ行き


ワタシは代行を呼び
自宅に帰ることにした



代行がなかなか来ないので
待つ間
兄には女性が色々していることを
少し話した



兄は
この度は
一日だけの帰省


もう実家に泊まるのは辞めようかなと
言ったのは
この時が初めてだった



翌朝
兄を駅まで送ろうかと
実家に早めに迎えに行ったとき



おかしい、おかしい


兄と父が探し物をする姿に



つづく






















最新の画像もっと見る

コメントを投稿