2018年
年明けすぐの頃
父が前に買ったワインを
ワタシにくれるといい
実家に取りに行った
叔父の49日の帰りに
三次のワイナリーへ寄って
買って帰ったやつだ
そういえば
ワインをそんなに呑まない父は
女性に買ってあげたらしい
ワインなら少し呑むと
言っていた女性だけども
日本のワインはいらない
ってことだ
実家に着いて
門の外から父の携帯に電話をして
「着いたよ」
「そうか、そうか」
父がワインを外まで持ってきてくれた
女性がまだ眠っているようなので
ワタシも実家には上がらず
ワタシは父に
「御無礼やけど、ここでバイバイするね」
といえば
父がワタシに
「すまんが、ここで御無礼しよっ」
そう言って
ワタシは
父が玄関を入るのを見送った
車に乗ろうとしたら
「Sちゃんっ」
声を聞いて振り返ると
2年前も
こうして声をかけてくれた
Kのおばちゃんだ
「どうしたん?入らんのかね」
「うん、もう帰るんよ」
「泥棒は捕まらんねえ」
と
Kのおばちゃんがいうのに
ワタシはつい
「寝とってぢゃけー.....」
やばいと思ったけど
この時
おばちゃんが
ワタシの肩をポンポン
そしてにっこり笑って
「私ら(K)、NさんもMさんも
Sちゃんのお母さんと思うて、いつでも
頼りにしんさいよ」
この言葉に
すがりついて、泣いてしまいたかったけど
家の中の女性が
いつ起きて外へ出てくるかわからないから
はらはらして
何もいえなかった
Kのおばちゃんは
父が女性と仲の良い暮らしは出来ていないといい
ドアノブを持って
くるくるっと手を回す仕草をしながら
「お父さん、こればっかりで、大変じゃー
いうちゃったよ」
と
心配そうに言われた
父が家のことなど
買い物、家事、ゴミ捨て
庭の手入れなどをしていることを
ワタシも知っていたけど
女性がパチンコ三昧まで
ご近所皆んな
知っていてくれて
恥ずかしさ
より
何故かワタシは
ほっとした気持ちになった
これが
年始の出来事だった
つづく
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