□本日落語三席。
◆古今亭文菊「親子酒」(NHK総合『桂文珍の演芸図鑑』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和5(2023)年8月20日OA。
ここのところ、東京落語「親子酒」をよく聞く。「親子酒」は、東京と上方で似て非なるものと言ってよい。たぶんもとは上方種なのだろう。東京に移植されてのち、そこからさらにまた微妙にマイナーチェンジして今に至っているのではないだろうか。
その東京落語「親子酒」は、何年くらい前からか、そして、誰が作ったものかもかもわからないが(調べるとわかるのだろうか)、親父が女房を過剰にほめあげて酒を出させるという型がよく演じられている。もっとも先鋭的に演るのは桃月庵白酒か。
それが、今日聞いた文菊の「親子酒」は、そのように女房をさかんにヨイショするという型ではなかった。これは、どうなのだろう、昭和の名人たちが演っていたころの「親子酒」なのだろうか。ちなみに、文菊の「親子酒」を聞くのは初めて(たぶん)。文菊は師匠の圓菊にこれを教わったのだろうか。そして、それをそのまま今でも演っているとか。
◆古今亭文菊「親子酒」(NHK総合『桂文珍の演芸図鑑』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和5(2023)年8月20日OA。
ここのところ、東京落語「親子酒」をよく聞く。「親子酒」は、東京と上方で似て非なるものと言ってよい。たぶんもとは上方種なのだろう。東京に移植されてのち、そこからさらにまた微妙にマイナーチェンジして今に至っているのではないだろうか。
その東京落語「親子酒」は、何年くらい前からか、そして、誰が作ったものかもかもわからないが(調べるとわかるのだろうか)、親父が女房を過剰にほめあげて酒を出させるという型がよく演じられている。もっとも先鋭的に演るのは桃月庵白酒か。
それが、今日聞いた文菊の「親子酒」は、そのように女房をさかんにヨイショするという型ではなかった。これは、どうなのだろう、昭和の名人たちが演っていたころの「親子酒」なのだろうか。ちなみに、文菊の「親子酒」を聞くのは初めて(たぶん)。文菊は師匠の圓菊にこれを教わったのだろうか。そして、それをそのまま今でも演っているとか。
ネットでは、文菊の大師匠ということになる五代目古今亭志ん生や、同じ一門の十代目金原亭馬生のものがすぐに聞けるが、どうも文菊の一席はこの二人の型に近いような気がする。
それを言えば、さきに挙げた桃月庵白酒の大師匠は十代目馬生ということになるが、その型と白酒の「親子酒」はずいぶんかわってしまったなあという感じがする。
◆笑福亭生喬「須磨の浦風」(ラジオ関西『内海英華のラジ関寄席』)。
神戸新開地喜楽館、令和5(2023)年7月16日収録(昼席公演)※8月19日OA。
◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・春風亭一之輔・林家たい平・林家木久扇・三遊亭好楽・桂宮治(日本テレビ『笑点』第2874回※笑点×国立演芸場特別公演)。
国立演芸場、令和5(2023)年7月25日収録(8月20日OA)。
◆笑福亭生喬「須磨の浦風」(ラジオ関西『内海英華のラジ関寄席』)。
神戸新開地喜楽館、令和5(2023)年7月16日収録(昼席公演)※8月19日OA。
◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・春風亭一之輔・林家たい平・林家木久扇・三遊亭好楽・桂宮治(日本テレビ『笑点』第2874回※笑点×国立演芸場特別公演)。
国立演芸場、令和5(2023)年7月25日収録(8月20日OA)。