竹林亭白房

談志「桑名舟」★落語

□本日落語三席。
◆立川談志「桑名舟」(NHKラジオ第一『らじるラボ~よってたかって立川談志』)。
昭和57(1982)年1月1日OA※NHKラジオ第一『新春寄席中継』。
今では、人気者の講談師六代目神田伯山が「鮫講釈」として、しばしば演じているが、さて、落語家でこれを演る人はどれだけいるだろう。立川流の落語家でも、これを演る人がいたのだったかどうだったか、ちょっと記憶にない。

後年、談志家元は、落語チャンカチャンと称して、いろいろな落語の一部をつなげてネタにしていた高座があったけれど、この「桑名舟」は、それにさきがけた講談チャンカチャンである。
「三方ヶ原軍記」をはじめとして、「赤穂義士銘々伝」「天保六花撰」から、「源平盛衰記」がくり出されるなど縦横無尽で、はては、落語「たらちね」や、水戸黄門から童謡や歌謡曲まで、もう家元が思いつくままに、ただただ語り尽くすという至極の話芸である。

これを聞いて、ほほうなるほどと思うのは、家元の話芸もさることながら、講談の著名なフレーズが出てくるたびに、客がそれに一つ一つ反応して笑っているところだ。時は上記のように昭和57年。現代の客だったら、同じようにみなついてこられるだろうか。このチャンカチャンを楽しむためには、客のほうにも、芝居や講談などの素養がないといけないことになる。

古き良き昭和の寄席風景の一端を垣間見た気分でもある。

◆笑福亭鶴太「大安売」(NHK大阪放送局『日曜だけど...とっておき!木曜笑タイム特大号 〜KAMIGATA☆らくご男子の落語会〜』)。
天満天神繁昌亭、令和3(2021)年10月31日OA。

◆『笑点』大喜利:五代目三遊亭圓楽(司会)/三遊亭小遊三・三遊亭好楽・林家木久蔵(現木久扇)・桂歌丸・三遊亭楽太郎(現六代目円楽)・林家こん平(BS日テレ『笑点 なつかし版』)。
後楽園ホール、平成13(2001)年3月4日OA(『笑点』第1755回)。
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