竹林亭白房

恭介「家見舞」★落語

□本日落語二席。
◆桂そうば「手水廻し」(ABCラジオ『日曜らくごなみはや亭』)。
神戸新開地喜楽館、令和5(2023)年9月11日(マルエスpresents「神戸新開地・喜楽館AWARD2023」予選第三日)。

◆笑福亭恭介「家見舞」(ABCラジオ『日曜らくごなみはや亭』)。
神戸新開地喜楽館、令和5(2023)年9月11日(マルエスpresents「神戸新開地・喜楽館AWARD2023」予選第三日)。
東京落語「肥がめ」である。東京落語の場合は、この「肥」というワードが落げの「鯉」との地口になっている。

今回、恭介の演った「家見舞」は、最後に喉をつまらせそうになった清八に水を飲ませようとして汲んできたものが、例の「肥かめ」からでなかったといったん安心させておいて、飲み終ったあとに、「肥かめ」から注ぎ足したものだと言って落げになっていた。

そもそもこれも原話は上方なのだろうか。川戸貞吉『落語大百科』と『増補 落語事典』を読むかぎりはなんとも言えない。
ただ、『増補 落語事典』には上方落語に「雪隠壺(せんちつぼ)」なるものがあると紹介するが、「家見舞(肥かめ)」と似たところはあるが、展開の相違が大きいので別話としてあつかっていた。確かに、両者には何らかの接点がありそうだけれど、とりあえず別の噺のようだ。

してみると、今回恭介の演った落げは、オリジナルだろうか。いちおうきっちり落ちはついている感じがする。
また、喜六と清八で瓶を買いに行く際、喜六が8文で清八が7文というのは、「時うどん」と同じ展開だが、これも恭介の創作によるものか。
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