竹林亭白房

百栄「マザコン調べ~江戸っ子検定試験」★落語

□本日落語一席。
◆春風亭百栄「マザコン調べ~江戸っ子検定試験」(日本文化チャンネル桜『落語動画』)。
※平成20(2008)年※公演詳細情報不明。
「マザコン調べ」は、あるマザコンの男が自分の気に入った女子のもとへ母とともに訪れ、母のほうが一方的にめちゃくちゃに理屈で女子に対して、息子の交際を迫るというもの。その迫るときの啖呵が、古典「大工調べ」を模している。
したがって、「大工調べ」での、棟梁が母親、与太郎がマザコン男、大家が相手の女子である。ちなみに、女子のもとにはすでにつきあっている男がいて、これが「大工調べ」における大家の女房ということになっている。したがって、大家の女房同様にこの男はほとんど話の前面に登場しない。

「大工調べ」と言えば、棟梁の立て板に水のような啖呵が聞かせどころの落語だが、「マザコン調べ」もそれに劣らぬ迫力のある言いたてになっていておもしろい。
「大工調べ」では、最後の裁きのところまで演らずに、前半の棟梁と大家の言い争いで切ることも多いが、それにならって、百栄も母親と相手の女の言いあいで切り、「『マザコン調べ』の序でございます」と言って終えていた。
さて、百栄は、序以後の後半部も創ってあるのだろうか。たぶんないのだろうな。知らんけど。

啖呵の言いたてが、いかにも江戸弁の小気味良さであるところから、江戸っ子の話題につないで、「江戸っ子検定試験」という小噺の連続のような展開にもっていってしめくくった。

なお、公演情報がわからないながらも、2008年としたのは、マクラで日ハムに中田翔が入った年だと言っていたので、その年を調べて記した。また、オリンピックイヤーとも言っていたので、2008年北京オリンピックと合致するから、たぶん間違いではないだろう。
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