竹林亭白房

五代目今輔「ねぎまの殿様」★落語

□本日落語四席。
◆桂阿か枝「軽業講釈」(NHK大阪放送局『とっておき!朝から笑タイム』)。
NHK大阪ホール、令和4(2022)年12月1日収録(第431回「NHK上方落語の会」)。

◆春風亭三朝「代書屋」(NHKラジオ第一『真打ち競演』)。
福岡県吉富町吉富フォーユー会館大ホール、令和4(2022)年12月2日収録(2023年1月14日OA)※吉富町町制施行80周年・吉富フォーユー会館開館30周年記念。

◆春風亭一朝「尻餅」(NHKラジオ第一『真打ち競演』)。
福岡県吉富町吉富フォーユー会館大ホール、令和4(2022)年12月2日収録(2023年1月14日OA)※吉富町町制施行80周年・吉富フォーユー会館開館30周年記念。

◆五代目古今亭今輔「ねぎまの殿様」(日本文化チャンネル桜『落語動画』)。
※公演情報不明。
あまり頻繁に聞かないネタだ。2011年以後、これで四席め。これまでの三席は、四代目春雨や雷蔵で二席と三遊亭金扇で一席。雷蔵のうち一席は新宿末廣亭での生高座で聞いている(新宿末廣亭平成二十九年一月下席夜の部)。

今回聞いた五代目古今亭今輔の「ねぎまの殿様」は、川戸貞吉『落語大百科』によると、今輔自身が得意にしていたネタらしい。自分の鑑演記録でも、2005年にNHKラジオ第一『ラジオ名人寄席』で聞いたという記録が手でくる。

今輔という人は頑固で律儀な性格だったらしく、「ねぎまの殿様」の作者だと言われた先々代の立川談志に墓参りをしなければ、けっしてこの落語を教えなかったという逸話があるとのこと。

さて、この落語、「目黒のさんま」と同工異曲である。「目黒のさんま」のほうがあまりに有名なので、おそらく誰もが「目黒のさんま」を改作して「ねぎまの殿様」ができたのではないかと考えそうだが、本当にそのような理解でよいのだろうか。

断片的な情報ながら、川戸貞吉『落語大百科』と『増補 落語事典』からは、この落語のもとになったらしい講釈のことにふれている。ただ、それが何という演目なのか、内容的に落語の「ねぎまの殿様」とどこが同じでどこが異なるのかにまで言及がない。
ここらあたりをくわしく確かめると、もしかしたら「目黒のさんま」との先後関係もよくわかるのではないだろうか。また、今後の宿題にしておこう。
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