きものあとりえちさや

福岡在住の和裁士の日常。

着物のお手入れ

2021-05-12 10:06:57 | お手入れ編

よく聞かれる着物のおていれ。皆様どうしているでしょうか?

ずぼらな性格の私ですが、まず着用後はぬくもりがなくなるまでかけておいて(長くても3-4時間、それを超えるようでしたら袖畳みして汚れないように布で包んでおきます)よく、次着るまでかけておくかたいらっしゃいますがぶら下がったままだと気になって型崩れしないか虫がつかないか 電気で色やけしないか、、等など
 本題に戻ります。

タンスになおす前にお尻の部分はアイロンをかけます。正絹の裏地でしたら、ドライの高温で!化繊でしたら温度下げて下さい。

表地もしわの部分は当て布してアイロン。しわが取れない時は別布に霧吹きしてその上からアイロン。

畳んでシミがないか確認して、アイロンの熱が冷めたらタンスに。

通常はこんな感じですが、

頻繁に着る機会のないものは丸洗いに出したり、お手入れに出します。

先日は、法要の際に母に着せた喪服と色喪服

(写真は色喪服)


喪服は1日着ていたので、汗抜きにいつもお世話になる職人さんに。とっても丁寧です。
色喪服は、短時間の着用でしたが次いつ着るかわからないのでパールトーン加工をしているのでそちらで
お手入れをしてもらいます。

よく、ベンジンで衿袖口などお手入れされるかたいらっっしゃいます。ベンジンは揮発性があるのでたっぷりつけても大丈夫、少量だとかえって生地を傷めますご注意を

私は、使い慣れていないので自分でベンジン使いません。大事な着物なので、専門の方にお願いしてます。いろんなところがほどけてきたら洗い張りして仕立て直しです。


通常着る着物は、アイロンかけてシミのチェックしたらそのまま直していますが、夏物は汗かき脱ぎすぎて脇汗しっとりの状態でしたら乾いたタオルを下にして水でぬらししっかり絞ったたタオルでしっとり部分をたたきます。乾くのを待ってドライのアイロンを裏から当て完全に乾かしてなおし、シーズンの終わりにお手入れにだしてます。

皆様の参考になるかはわかりませんが私のお手入れ方法でした。

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