きものあとりえちさや

福岡在住の和裁士の日常。

今年の縫い納め

2015-12-30 17:03:46 | 今日のちさや

もう、いーくつ寝るとお正月ですね。

昨日、今年の最後に訪問着を縫い上げ本日納品いたしました。

12月はたくさんのご依頼頂きお待たせしている皆様申し訳ございません。

計画通りに進めてはおりますが、突発的な事柄もあったりして中断される事もあり、、、でした。

今年は、たくさんの皆様にちさやをご紹介頂き感謝申し上げます。

併せて、一昨年から行っておりますお話会に沢山の方にご参加いただきましたこと嬉しく思っております。

来年度は、仕立てに特化したお話会の予定です。

着物に携わる方でしたら是非お越しいただきたい会となっております。勿論、着物初心者の方も私が実際縫っていく工程を見ていただきます。またこちらは、ご案内させて頂きますね。


今年は暖冬のようで、身震いするほどの気候ではありませんが朝晩冷え込む事もございます。お風邪などひかれませんようにあさっての2016年をお迎えください。

くる年が佳き年となりますように。

来年も皆様にお会いできることを楽しみにしております。

ちさや 濵田知佐




2016年01月の和裁教室日程

2015-12-30 16:51:45 | 和裁教室
2016年1の教室日程

01/06
  午前 三宅さん、川浪さん 、鍋島さん、本田さん

  午後 永留さん、川浪さん、鍋島さん、宮家さん

01/20
  午前 松尾さん、三宅さん、本田さん

  午後 永留さん、洞さん 

***土曜日教室***

01/09
  午前  松尾さん、濱本さん、清水さん 

  午後  的場さん、宮家さん


01/16
  午前 升野さん、井上さん、的場さん

  午後 清水さん、井上さん、洞さん

皆さんお待ちしてマース。


解体!男物~丈直し裄直し~1日目

2015-12-14 21:00:57 | 今日のちさや


丈直しの表生地

で、裏地は足りないので切断して継ぎます。

今回は、裄出しも。

生地がなかったので、羽織の芯の部分を取り外し別生地をつけ直しました。


今日は、羽織と長着の袖を外して、羽織の襟を外して芯をつけ直し 長着の内揚げを外し背縫いと脇を縫い衽を縫いたし、、、いろいろ。

まだまだ、続きます。。。




五人囃子の並べ方 終了しました

2015-12-14 13:32:09 | ちさやお話会&ワークショップ

 今回は、能楽師 高安流 大鼓方の白坂さんをお迎えして行いました。

 大鼓 小鼓 笛をお持ち頂いて組み立てるところから見せて頂きました。白坂さんは、大鼓の方ですので小鼓や笛はいつ使うのかは不明ですが、流石に笛もお上手。言わずもがな、小鼓はお手の物。

いつもは、形になった所しか拝見することはありませんが、大鼓の皮に挟まれた部分の”胴”と言われる部分は、蒔絵が施されていてとーっても美しい芸術品でした。材質は桜。中のくりぬいている部分は”海”と言われるようです。
こちらの部分は、形状によって音も違うようです。中も綺麗でした。今回お持ち頂いた中で一番古いものは、安土桃山時代の物です。どれも年代物。こんなに長く使えるのにも驚きでした。なんでも、口の部分が1cmほど削れているのは何度も使った証拠らしいです。

皮の部分は大鼓は成馬の背、小鼓は仔馬の腹の部分。
大鼓は10回しか使えないようです。締め上げるのも、熟練の技。力をかけすぎるとバーンと敗れてしまうようです。

貴重な皮を、、と思いながら 打たしてもらいました。どうも、ぶーんと微妙でした。難しですね。
コツは、脱力だそうです。うーん。。

最後に五人囃子の並べ方を教えて頂きました。
 右から太鼓、大鼓、小鼓、笛、謡の順。笙が入るのは公家流。

何百年も昔の音に間近で触れられて、貴重な体験でした。

白坂さんありがとうございました!

ご参加いただきました皆様もありがとうございました。

ちさやのお話会にご参加頂いた皆様もありがとうございました。

来年度は、着物ができるまでを4回にわたり実演でご紹介させて頂く予定です。