296「回りまわって、恩返し」

私は、ホントによく道を尋ねられます。
特に1人で歩いているときには、おじいちゃん、おばあちゃん、迷子の子、外国の方、いろんな方が声をかけてきます。

多いときなどは横浜のダイアモンド地下街で声をかけられて、その後また階段をあがったところで再び道を尋ねられたことがあります。

4日前にも迷子で転んだ小学生の相手をし、昨日は外国のかわいいお嬢さんに声をかけられました。

家の前でも、よく道を聞かれます。

よっぽどスキばかりのオバカヅラで歩いているのか？（ｗ）

う～ん・・考えてみると、自分もよく知らない土地で見ず知らずの人によく道を聞くので、もしかしたら、そういうところで恩返しをするよう、ちゃんとプラスマイナスが差し引きされているのかなぁ・・・なんて思ってしまいました。（そういえば「写真を撮って」とよく知らない人にカメラのシャッターを頼みますが、頼まれることも多いですね）


昨日に声をかけてきた外国のかわいいお嬢さん。
フラダンスに行く途中、大船駅のホームです。

電車に乗り込もうとしたときに、メモ用紙を示して「イチカワ？」と聞いてきました。
英語でなにやらメモがいっぱい。

黄色いかわいいお洋服で、麦わらのカンカン帽子をかぶっています。フィリピンからいらしたようですが、日本語がまったくわかりません。

どうやら横浜駅でだれかに聞いて、千葉の「イチカワ」と、横浜の「イシカワ（石川町）」を間違って説明されたようで、上り電車に乗るところを下り電車に乗ってしまい、全然反対の方向に来てしまっていたようです。

コレは大変！言葉のわからない国に来てこの事態！どんなに心細いことでしょう！

「OK!　Prease!　Togethre!」

私は相変わらず英語は出来ませんが、思わずそう叫んで、彼女の手を握って、駅のエスカレーターを駆け上がりました。

「スミマセン」片言の日本語で彼女はそういってすまなそうな顔をしました。

「いいのいいの。時間はいっぱいあるのよ。今日は家を早く出てきたの。きっと神様がそういうことを想定して、早く出るようにしたんだわ」などと、バリバリの日本語で言うと、日本語のわからない彼女は「？」という顔をしたが、怪しい人ではなさそうと思ってくれた様子。

駅で駅員さんに聞いて、ついでにメモ用紙をもらって鉛筆を借り、乗車ホームの番号と発射時間、電車の行き先などを書きました。

発射まで後2分！いそげー！！

また彼女の手を引いて、乗車ホームまで走ります。

「Please be careful!」（気をつけて・・といったつもりですが合っているのか?w）

「Thannk you!」を繰り返して彼女は乗っていきました。

千葉の市川まではかなり遠いですから、きっと市川駅まで乗っている間中きっと不安でしょう・・。

「言葉のわからない国に1人でいらして、1人で電車に乗るなんてことは私には出来ないなぁ・・えらいなぁ・・」と思ってしまいました。

実は、私にはまだ会ったことがないお友達Sさんがいます。
フィリピンの方で、お写真でしかお顔を見たことは有りませんが、お手紙をいただいたことが何回かあり、ぜひお会いしたいなぁと思っていました。

Sさんは、自国を出られて日本に来て、日本語を勉強されて、きっと「がんばり屋さん」だと思います。
カンカン帽子のかわいいお嬢さんが、ついそのSさんに思えて「がんばれ～～！」という気持ちになってしまいました。



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優しさは、回りまわって世界中をグルグルしているんです。

誰かに親切に、そして優しく接すると、その心使いがその人を優しい気持ちにして、その人がまた次の人に親切にする。するとまたその親切や優しさが次の人に回っていって、次の人のところに行って・・という具合に。

だから、うんと優しい気持ちを誰かがたくさん製造して、たくさん他の人に渡していけば、世界中の「優しさ総数」がUPする、というわけです。

以前にそんな映画（見てはいませんが）があったと思いますが、同じようなことを考えている人がいるんだなぁとおもいました。

タダで出来る「世界平和」への一歩です。

おー、たかが道案内で、壮大な意見だなぁ（ｗ）