1902年(明治35年)に青森の連隊が雪中行軍の演習中に遭難し、210名中199名が死亡した事件(八甲田雪中行軍遭難事件)を題材に、一部創作を加え、極限状態での組織と人間のあり方を問いかけた作品です。
配給収入は25億900万円で、1977年の日本映画第1位を記録。
監督は森谷司郎、音楽は芥川也寸志で翌1978年3月の第1回日本アカデミー賞音楽賞を受賞しています。
主演は高倉健、北大路欣也。北大路の台詞「天は我々を見放した」は当時の流行語になりました。
この行軍が実際に実施されたのが1月20日であったことから、今日(1月21日)改めて見てみました。
映画が公開されたのは私が15歳のとき。
家族と見たのですが、衝撃的だったのを覚えています。
大人になってから見ると、人間の弱さ、愚かさ、浅はかさ、そんなものが見えてきます。
実際に極寒の八甲田で撮影され、映画史上最も過酷なロケとして知られ、実際に俳優の数名が撮影中に脱走しているそうです。
高倉健さんは、3年に及ぶロケの為、マンションと車を処分したそうです。
大物俳優が沢山出演しており、完全保存版ともいえる作品です。
実際の事件と合わせて、見ると一層感慨深いものがあります。
もう、日本映画界では、このような大作が作られることはないでしょう。
二年前に青森に行った際に、レンタカーで観光し、夕刻になって山道に入り、10月下旬だというのに雪になり、八甲田方面から山を下る予定が道が閉鎖されていました 違うルートを探して下山したのですが、チェーンもないし、怖くて怖くて・・・ドキドキでした
本当に雪は怖いです 恐ろしいです
また違うのですが、山崎豊子作の''二つの祖国”内容は中国残留孤児ですが、私の中では八甲田山同様、日本人が見るべきものと思います。
檸檬様・・そちらも読んでみたいですね。