「掘ったら菓子!!」

こんにちは!ちづです!
ちょいホッタラカシ気味に(w)日々の日記などを綴っています。

251「エリーは誰に殺されたのか?」

2010年12月22日 14時48分43秒 | 日記
ニューヨークの夜道で、乗用車の事故が起こった。

乗っていたのは2人の少女。

助手席の少女は即死、運転していた少女は意識不明の重態で救急医療施設に運び込まれた。

ポケットに入っていた運転免許証から、少女の名前はエリーと判明。
頭部と顔面、左肩をひどく損傷。頚椎を骨折していた。
母親が駆けつけたとき、彼女はコードや管がたくさんつけた姿で横たわり、まったく反応がなかった。
母親の他に数年前に離婚している父親が面会に駆けつけるが、離婚の裁判で娘との面会が認められていなかったことから病室に入るのを断られてしまう。

数日後、ニューヨーク市警に「まだぼんやりしているが、エリーが意識を回復した」と病院から連絡があり、警察が事故の事情聴取を始めようとしたその日の朝、病院のベッドの上でエリーが殺害させられているのが発見される。
目のうっ血の様子から、窒息死と判明。
何者かが彼女の鼻と口をふさいだのだ。

誰がエリーを殺したのか?


ニューヨーク市警の交通課に変わり、殺人課のニックが事件の担当となった。


科学的な鑑識活動が行われている現代では、思いもよらないことが次々と明るみに出てくる。



彼女の左手の包帯の上から小麦粉が検出された!

病院内で付くはずのない小麦粉がなぜ?

捜査していくと、離婚していて面会を断られた父親が、早朝パン屋で勤務していることがわかった。小麦粉の成分も、彼の店のものと一致。
面会が出来ないはずの父親がなぜ?

父親を取り調べるニック。

「実は面会を断られたのだが、娘にどうしても会いたかった。幸い病院の看護婦に店の常連さんがいて、朝早く頼み込んで娘の病室に10分ほど入れてもらった。その時、娘の手を握ったのです。私が殺したのじゃない!娘を愛していたんだ。」と。
警察は父親が彼女に保険金をかけていたことを突き止めていた。

しかし、同時に母親も、彼女に保険金をかけていたことがわかった。
ニックはエリーの担当の看護婦から、意識が戻ったエリーが母親に何の反応も示さなかったという話を聞いていたので、親子関係の破綻を疑っていた。

母親の供述によると・・
「実はエリーはドラッグをやっていたのです。もうずっと前から。何度も止めさせようとしました。でもダメでした。
ちょっとでもじっとしていない子で、すぐ家出をし連絡もなくあちこちと泊まり歩き、多額の借金を繰り返しては私が返済に追われていたのです。
正直、死んでくれれば、と思ったこともありますが、殺したのは私ではありません!私は娘を愛していたんです!」

「彼女は意識がもどっても、首から下がまったく動かないことから、不憫に思って殺害したのでは?」

「私ではありません!」


その後、エリーの唇から微量ではあるが小さな甲殻類の卵が検出される。
熱帯魚の餌などにされるそのタマゴは、通常人間は口にしないものだ。
殺害されたその日の朝、清掃に当たった男がロビーに置かれてある熱帯魚の水槽にその卵をえさとして与えていたことがわかる。気が短くて、暴力的という評判のある男だった。

清掃の男は事情を聞かれると・・
「ああ。確かにその日清掃の為、病室に入った。その時、彼女の様子が水を飲みたいように見えたから、規則違反とはしっていたけれど、テーブルの上のコップをもってストローを口に入れてやった。」
「なぜ、すぐに言わなかったのか?」
「規則違反がばれたら、解雇されるかもしれないと思っていたから。以前患者に手を上げたことがあって、次は解雇する、といわれていたし・・。おれが殺したんじゃない!」




エリーが窒息死したとき、彼女の心臓には心電図が取り付けられていて、その拍動はナースセンターに送られている。鼓動が弱まっただけですぐに緊急ブザーが鳴るのだ。


しかし、エリーの心臓が止まったときブザーはならなかった。
ブザーが鳴って看護婦が駆けつけたとき、すでにエリーの心臓は完全に止まり、体が冷たくなっていた。

なぜ?なぜならなかったのだ?心臓が止まったときと、ブザーが鳴るタイムラグはどうして起こったのか?

ニックはエリーの体についていたセンサーパッドは3つだったという医療関係者の証言を取った。しかし、エリーの死体が発見されたとき、病室にそのセンサーパッドは4つあった。一つはベッドの下に落ちていたのだ。

ニックはその時、あることに気が付く!

「犯人はセンサーをまず自分の胸に付け、それを心電計につなげたのだ!そしてエリーのセンサーを外し殺害したのだ!
ナースセンターに送られていたのは、エリーの鼓動じゃない。犯人の心臓の鼓動だったんだ!」

エリーの鼓動が弱まりブザーが鳴れば殺害する前に、看護婦が駆けつけてしまう。
犯人は夜中に完全にエリーの心臓を止めてそのまま居座り、朝になってから自分のパッドを外してブザーを鳴らし、急いで病室を出て逃走したのだ」

3つのパッドからは死んだエリーのDNAが検出。この3つのパットは間違いなく横たわっていたエリーの胸につけられていたものだ。

落ちていた4つ目のパッドから検出されていたDNAのたんぱく質からは、エリーと血縁関係あるたんぱく質であることがわかった。

殺害したのは母親なのか?父親なのか?

しかし・・エリーの母親と父親のDNAを任意採取しすり合わせたところ、4つ目のパットについていたものとはまったく違うものであることがわかったのだ!

・・ということは死んだエリーとは実の親子ではなかった・・ということなのか?

「まて、落ち着いてかんがえよう・・・エリーを殺害したのは、このパッドを胸に付けた人物だ・・・そしてこのパッドをつけていたのは、エリーと血縁関係にある人物・・ということになる・・しかし、父親、母親ともに、エリーの本当の親ではなかった・・」

事件は暗礁に乗り上げたかに見えた。





ニックは、事故を起こした車に同乗し死亡したもう1人の少女りザの母親が、娘の葬儀のときに、「エリーを殺してやる」と泣き叫んでいたのを目撃したことを思い出す。
母親は最愛の一人娘が、自分に反抗してエリーと一緒に遊び歩いていることを快く思っていなかった。エリーがいなければ娘は死んだりしなかった・・と思っていたのだ。

そしてエリーだけが助かったことを恨んでいた。


ニックはりザの母親を自宅に尋ねる。

母親は、ニックが来ることを予想していた。
「もうそろそろ、警察がくるのではないかと思っていた。」

りザの母親は、ニックに全てを話す。
「エリーさえいなければりザは死ななかったんです。とても優しい子だったのに、エリーと知り合ったおかげで、あの子はすっかり変わってしまった。エリーだけ生き残るなんて・・。私のリザは死んでしまったのに・・。

あの子の病室を訪ねたとき、あの子はぼんやりとした意識の中で、わたしを見て、ママ・・と母親を呼んでいたわ。でも、私はその口をふさいだ。私のリザを返して!といって、ふさいだのよ。後悔はしていないわ。」


りザの家で、りザの写真を見たニックは驚く。
葬儀のときリザは確かに黒髪の写真であった。

しかし、事故直前にエリーと撮った写真では・・リザはエリーと同じ金髪だった。
事故当時の二人はそっくりだったのだ。

そこに鑑識から電話が入る。
死んだエリーのDNAと、エリーの自宅にあったヘアーブラシから検出されたDNAが違っている、というのだ。

病院に運び込まれたとき、確かにその少女のポケットにはエリーの免許証が入っていた。しかし、ドラッグ仲間から、情報があった。

「エリーとリザは金髪にしてからよく似ていたから、免許のないリザがエリーの免許証を借りて運転していた」と。

その情報を素に、事故車の運転席と助手席に飛び散っていた血痕を調べたところ、運転していたのはリザのほうだった・・ということがわかったと。

ユックリと、リザの母親を振り返り・・・ニックは言った。
「あなたが殺害したのは・・あなたのお嬢さんだったんです。ママといったのは、あなたに言ったんですよ。」

   


   ★  ★

・・・という、ゲイリー・シニーズ(ニック役)のアメリカドラマをみた。
ゲイリー・シニーズ・・かっこい~。


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3 コメント

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Unknown (SURLY)
2010-12-23 01:53:13
船越 英一郎さんがいつ出てくるんだろう?
と思いつつ、実はエリーがリザだったり・・・って、そこまでは思いつきました。

最後の登場人物が犯人という事で、
そこまでわかりませんでした。
一件落着してよかった。

昔、アメリカドラマ「ツインピークス」にハマって全巻借りて観たのはいいんですが、
引き込むだけ引き込んで最後はなんだかわからない終わり方でガッカリでした。
ツインピークス観た方はいますか?
赤いカーテンの向こうの世界がどうも???
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Unknown (もも)
2010-12-23 21:48:44
ほほ~なかなか面白い!そーいえば「羊たちの沈黙」でレクター博士が顔をぐちゃぐちゃにされた警官と入れ替わりその警官になりすまし救急車で運ばれて逃亡したシーンを思い出した。

SURLYさま
ツインピークスは私の姉が超ハマッて映画も見に行ってましたよ
私はその後のX-ファイルにハマりモルダ-一筋です。結局X-ファイルも最後はうやむやで終わってますよ(泣)今はlostにハマッてます!最終章がでたのに観る時間がなくまだ借りられず…観るのが楽しみです♪
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Unknown (ちづ)
2010-12-24 19:18:04
SURLY様、船越さん・・・東尋坊(自殺の名所)の崖で犯人を引き止める姿・・・芸術的だぁ!!(w)

もも様、見た見た!そうだったですね!レクター氏の「羊たちシリーズ」は名作です!
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